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新作オペラ「紫苑物語」今月上演 大野和士監督が語る見どころ

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年2月6日(水) 05:43

「高校は合唱部に所属し、江の島の海岸でもよく歌っていました」と話す大野和士=東京都内
「高校は合唱部に所属し、江の島の海岸でもよく歌っていました」と話す大野和士=東京都内

 新国立劇場オペラ芸術監督の大野和士がタクトを執る世界初演の新作オペラ「紫苑(しおん)物語」が今月、同劇場(東京・初台)で上演される。大野に見どころを聞いた。

 県立湘南高校卒業後、東京芸大に進学し、世界的に活躍してきた大野。2018年9月から、同劇場のオペラ芸術監督に就任した。

 就任後、大野が「大きな柱」と位置付ける「日本人作曲家委嘱作品シリーズ」。その第1弾に、昭和に活躍した作家・石川淳の代表作「紫苑物語」を選んだ。

 「このオペラの一番の特徴は、芸術家の一生を描いていること」と大野。原作は、1956年に発表。「戦前の抑圧された社会を生き延び、戦後の自由も肌で感じた石川が、人間の生きる意味とは何かを問うている作品です」と語る。

 舞台は平安時代。歌詠みの才能に恵まれ、自我の強い主人公の宗頼が、一心に仏像を彫る仏師や異界から現れた女性との交流を通して、歌詠みとして無我の境地に達するまでのさまを描く。

 「ベートーベンもバッハも、有名になろうと思って名曲を残したわけではありません。命を懸けて作曲に取り組むうちに、後の世で名曲になった。自分、自分と、圧倒的な自我を持っている間は、芸術は生まれない」と大野は語る。

 西村朗が作曲、演出に演出家・俳優としてフランスを中心に活躍している笈田(おいだ)ヨシを迎えた。「同時に何人もの人物が全く違う感情を歌うことで劇的シーンを構築できる“重唱”が、音楽的な見せ場」と大野。英語版も制作するなど、海外公演に向けても力を注ぐ。

 「オペラは、物語、音楽、美術、すべての美が詰まったものを一度で体験できる。美しいと感じる感情は人間独自のもの。その感受性をオペラで育ててほしい」と話している。

 公演は、17、20、23、24日。チケットは、S席1万6200円~Z席1620円。問い合わせは同劇場ボックスオフィス電話03(5352)9999。 

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