川崎市内の小中高生によるコンサート「子どもの音楽の祭典」が20日、同市川崎区の「カルッツかわさき」で開かれた。市教育委員会の主催で、約700人が来場。児童、生徒たちの奏でる豊かな音色に聞き入った。
15回目を迎える今回は、次世代の演奏家育成を目指して結成された「ヤングかわさきジョイフルバンド」の吹奏楽演奏と、市内の小学生による「川崎市歌」の合唱で幕開け。
第1部では、オーディションを経て選ばれた中高生約100人による同バンドが、約1カ月間の練習の成果を披露。重厚なメロディーを響かせた。
「子どもの音楽発表会」と題した第2部では、小中学生7団体・個人が童謡の合唱やハンドベル演奏、フルート独奏などを通じ、音楽の楽しさを表現した。
同バンドでトランペットのパートリーダーを務めた市立宮崎中2年、島田望道さん(14)は「参加は2度目だが、責任を持って取り組めた。この経験を生かしたい」と安堵(あんど)の表情。クラリネットのリーダーで法政二高2年、川田健太さん(17)は「楽しんで本番に臨めた。全て最高の出来だった」と笑顔で話した。