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明治書院設立 三樹一平の功績 相模原で企画展

カルチャー | 神奈川新聞 | 2019年1月2日(水) 17:00

津久井出身の三樹一平について説明する涌田佑さん=相模原市南区新磯野の相武台公民館
津久井出身の三樹一平について説明する涌田佑さん=相模原市南区新磯野の相武台公民館

 津久井地区出身で、国語教育の専門出版社である明治書院を設立した三樹(みき)一平の生涯をたどる「三樹一平展」が、相模原市立相武台公民館(同市南区新磯野)で開かれている。同公民館の主催で、地元の郷土史家の涌田佑(わくた・ゆう)さん(90)=同区相武台=がまとめた研究内容などを展示。その功績や幅広い交友関係などを知ることができる。

 三樹は江戸時代末期の1859年(安政6年)年、旧三ケ木村(現同市緑区三ケ木)生まれ。明治維新後、師範学校を卒業し小学校の教師を務めたり、出版社に勤務したりした。その後、著名な歌人で三樹の遠縁に当たる落合直文に独立を勧められ、96年に東京・神田で辞書や教科書などの出版で知られる明治書院を設立した。

 明治書院の初期には、落合門下だった歌人の与謝野鉄幹を編集長に迎えた。石川啄木が校正係のアルバイトを務めたこともあったという。

 展示は、第1部「故郷三ケ木村」、第2部「明治書院設立」、第3部「執筆者列伝」、第4部「関東大震災」-の四つのコーナーに分け、その業績と多彩な人脈などを紹介している。

 三樹は、同じく津久井地区(旧津久井町)出身の政治家、尾崎行雄(咢堂)の縁戚にもあたる。尾崎が東京市長を務めた1907年(明治40年)に上野で開かれた東京勧業博覧会に、三樹が同業者と協力して「教育水族館」を出品したエピソードも伝えている。

 展示している119枚のパネルの大半は、先月に市民文化表彰を受けた涌田さんが毛筆で書いたもの。カレンダー裏の用紙や段ボールなどを使った手作りのパネルで、研究内容をまとめて仕上げるまで、ほぼ1年かかったという。

 涌田さんは「相模原市出身で著名な出版社を起こした人は他にいないが、地元の津久井地区でも三樹一平のことはあまり知られていない。これを機会に広く知らせていきたい」と話す。

 展示は1月10日まで(1月3日休館)で、午前9時から午後5時。

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