6月1日のアユ釣り解禁を前に、相模川漁業協同組合連合会(木藤照雄代表理事会長)による恒例の試し釣りが27日、相模原市から厚木市、愛川町、海老名市にかけての相模川水系8カ所で行われた。
傘下の6漁協から約30人が参加。朝から相模川上流の道志川、支流の中津川などで各3~5人がコロガシ釣りや友釣りで体長12~20センチの約千匹を釣り上げた。
天然と、春先に相模湾で採取した稚魚を育てて放流した「中間育成」で育ち具合に差はあったが、釣果は上々。相模川の座架依橋付近ではコロガシ釣りで300匹以上が釣れた。
アユは愛川町半原の組合事務所に集め、遡上(そじょう)や成育状況を確認。報告会で木藤会長は「2時間の試し釣りで1人平均30~50匹と、満足のいく釣果」と語った。
相模川水系では、地元のアユを次代につなげていくため、産卵場の整備や中間育成に力を入れている。同会長は「ここ数年の成果が出てきて、アユの状況は安定している。相模川でのアユ釣りは難しいが、やりがいがある」と話していた。