20世紀初頭から現代にかけてデンマークで生まれた家具や照明器具を集めた「デンマーク・デザイン」展が、横須賀美術館(横須賀市鴨居)で開かれている。デンマークは国連が発表する世界幸福度ランキングで2016年に1位に輝いており、北欧の小国の良質な暮らしをのぞかせる約190点が展示されている。6月25日まで。
担当学芸員によると、デンマークのデザインはフリーハンドの自然な曲線を大事にしているのが特徴。著名デザイナーらが手掛け、時代を超えて愛されるシンプルで美しい作品が並ぶ。
ペットボトルを再利用して作られた椅子や、大きなカゴが付いた自転車からは、自然再生エネルギーの積極的な導入で知られるデンマークの環境共生型社会を感じさせる。
担当学芸員は「デンマークには、変わらない安定した暮らしがある。新しいものを追い掛けることとは違った成熟の仕方があることを感じてもらえれば」と話している。
観覧料は一般千円。問い合わせは、同美術館電話046(845)1211。