1. ホーム
  2. ニュース
  3. カルチャー
  4. 芸能
  5. ライブエンタメ業界 来年1月までの損失6900億円

ぴあ総研所長に聞くコロナ渦影響と今後
ライブエンタメ業界 来年1月までの損失6900億円

芸能 | 神奈川新聞 | 2020年6月26日(金) 19:16

東京ドームに掲示された「Perfume」の公演中止のお知らせ=2月、東京都文京区
東京ドームに掲示された「Perfume」の公演中止のお知らせ=2月、東京都文京区

 新型コロナウイルス禍によるライブエンターテインメント業界への影響の大きさと今後の方向性について、ぴあ総研の笹井裕子所長に聞いた。

 ぴあ総研が推計した、今年2月から来年1月までの中止や延期による損失額は、音楽や演劇公演、スポーツの試合などを合わせて6900億円。このうち音楽コンサートは約3300億円、演劇・ステージ系が約1600億円です。

 この金額は業界のほとんどの事業者にとって死活問題と言わざるを得ません。再開に向け少しずつ動き始めたとはいえ、順調に回復に向かったとしても、元通りになるには少なくとも来年1年はかかると思われます。その間、廃業する事業者、人材の流出が相次げば業界は立ち上がれなくなってしまうという強い危機感があります。政府の支援は金額面でも不十分ですし、すぐに支援が届かないのでは支え手の減少につながりかねません。

 ぴあ総研は、来年1月時点で年間市場規模の23%まで回復するとみています。東日本大震災以降、リアルにつながることへの価値が高まり、それがライブエンタメ市場の活況を支える社会的背景でした。


「Perfume」の公演が中止となった東京ドーム=2月、東京都文京区
「Perfume」の公演が中止となった東京ドーム=2月、東京都文京区

 コアなファンはライブへの飢餓感を募らせているでしょうが、ライトなファンは、人が集まることへの価値観が変化した今、再び会場に足を運ぶか注視が必要です。

 ソーシャルディスタンス(社会的距離)を取りながらの開催方法の模索が続いています。コロナ禍前のようなライブエンタメの在り方には戻らないかもしれません。

 今回、芸術や文化への風当たりの強さを感じましたが、ライブエンタメは多様性やコミュニケーションの大切さを伝えるために必要で、まず継続することが何より大切だと感じています。

 25日のサザンオールスターズの無観客リモートライブは、横浜アリーナという大規模な会場で行うため、数多くのスタッフの仕事を生み出すことになりました。アーティストのファンへの思いとともに、スタッフや業界へのエールを感じます。

 この間一気に進んだインターネットでのライブ配信や、そこにコメントを投稿するなどの疑似的な応援アクションは、業界に大きな変化をもたらす可能性があります。バーチャルライブの盛り上がりと、それゆえに、価値がより高まるであろうリアルライブの両輪で新たなビジネスモデルを構築することが肝要だと考えています。


ぴあ総研の笹井裕子所長
ぴあ総研の笹井裕子所長

新型肺炎に関するその他のニュース

芸能に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

カルチャーに関するその他のニュース

アクセスランキング