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和魂多彩~伝統芸能の世界~
甘えを捨て芸を追求 桂伸衛門が横浜にぎわい座に登場

芸能 | 神奈川新聞 | 2020年5月21日(木) 15:43

実は横浜生まれ。父の仕事の関係で日本各地を転々としていたという。「3~4歳くらいまで青葉区に住んでいました」(写真は本人提供)
実は横浜生まれ。父の仕事の関係で日本各地を転々としていたという。「3~4歳くらいまで青葉区に住んでいました」(写真は本人提供)

 今月、真打ちに昇進した桂伸衛門が7月23日、横浜にぎわい座(横浜市中区)の「第八回魅せる! はなしか三人衆」に登場する。トリで披露するのは「落語の醍醐味(だいごみ)が詰まっているネタ」と話す「らくだ」。「真打ちになり、改めて高座の重みを感じる。若手だから、という甘えがないようにしっかり務めていきたい」と強い覚悟を見せる。

 貧乏でも楽しそうな、浅草の芸人に憧れていたという伸衛門。落語家になることは考えていなかったが、「芸能界への道が開けそうだったから」という理由で大学の落語研究会に入ってからは、寄席の世界にのめり込んでいった。「ここで挑戦しないと後悔すると思い、落語家になることを決めました」

 真面目に古典落語に取り組む姿が印象的だが、師匠である桂伸治には「とにかく明るく楽しく」演じることを学んだという。「とてもおおらかな師匠。落語に正解はない、何度も演じながら細部を詰めていけばいいんだ、ということを教わりました」

 ここ数年は、初代三遊亭円朝による人情噺(ばなし)「塩原多助一代記」の口演を続けている。実在の人物をモデルにした、立身出世の物語だ。7年前に講談師の神田伯山に誘われ、連続物を演じる二人会を開催したことをきっかけに取り組み始めた。「円朝全集から話を書き起こした、私のオリジナル脚本です。以前は原作に忠実であることを優先していましたが、今は言葉も分かりやすくして、物語からお客さんが何かを感じてくれればいいと思って演じています」と手応えを見せる。

 二つ目時代は、伯山をはじめ、柳亭小痴楽など、落語芸術協会所属の二つ目落語家・講談師11人によるユニット「成金」として活動。2013年から19年まで毎週金曜日に自主公演を開催し、二つ目ブームをけん引した。「成金は、自分の強みや弱点をあぶり出してくれた。自らを見つめ直させてくれた存在です」と振り返る。

 今回、同じタイミングで真打ちに昇進した昔昔亭(せきせきてい)A太郎、瀧川鯉八も成金のメンバー。「同期の二人は強烈なライバル。お互いに刺激しあいながら成長していきたいですね」

 動画でも落語を楽しめる時代だが「今後は、リアルな場に足を運んだからこそ味わえる、価値のある落語会を追求していきたい」と意欲を見せる。「例えば『井戸の茶碗』という話の舞台は、東京タワーの近く。その周辺の会場で、あえて少人数で、茶わんのイメージ映像や音響の演出も使って落語を楽しめたら面白い。コロナウイルスが収束しても、大勢が集まるのは難しいかもしれない。でも、だからこそ、より良いもの、新しいものをつくっていきたいと前向きに考えています」



 午後2時開演、全席自由、前売り2100円、当日2600円。チケットは横浜にぎわい座、電話045(231)2515。

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