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秦野出身初の落語家インタビュー
江戸っ子の言葉大事に 春風亭一左、落語に懸ける思い

芸能 | 神奈川新聞 | 2020年3月25日(水) 17:31

秦野市内のホールや飲食店でも定期的に落語を披露。21日には「はだのふるさと大使」にも就任した。「20歳まで暮らしていたので、とても愛着のある場所です」=東京都内(撮影・立石祐志)
秦野市内のホールや飲食店でも定期的に落語を披露。21日には「はだのふるさと大使」にも就任した。「20歳まで暮らしていたので、とても愛着のある場所です」=東京都内(撮影・立石祐志)

 秦野市出身では初の落語家、春風亭一左(いっさ)がこの春、真打ちに昇進する。「自分の存在をきっかけに、もっと秦野の人たちにも落語の面白さを知ってもらえれば」と話す一左に、落語に懸ける思いを聞いた。

 子どもの頃から「人前に立つような仕事に憧れていた」という一左。高校卒業後、一度は大学に入学するが、ステージへの憧れを捨てきれず中退。俳優やお笑い芸人を目指して試行錯誤する日々が続いた。

 落語に出会ったのは2004年、25歳の時。寄席で春風亭一朝(いっちょう)の噺(はなし)を聴き、直感で「この師匠の弟子になろう」と決めた。

 今月、第70回芸術選奨文部科学大臣賞も受賞した一朝は、大河ドラマ「龍馬伝」で江戸言葉の指導を行うなど「江戸前落語」で有名。また、笛の奏者として歌舞伎の囃子方(はやしかた)としても活躍していた。一左も「芝居噺はもちろん、さまざまなジャンルの話を完璧に演じて、どんな順番でも自分の仕事をしっかり務める。芸に関しても人柄に関しても素晴らしい師匠」と尊敬の念を込めて語る。

 「最初に習った『子ほめ』をはじめ、たくさんのネタを師匠から習いましたが、師匠の前ではやりづらいんです」と苦笑いする。「師匠の江戸っ子口調や生まれ持ったリズムはなかなかまねできないし、師匠以上にうまく演じることはできないなと思います」と芸の難しさについて語るが、それだからこそ、演じる際には何よりも「言葉」を大切にしている。「古典落語は、300年前から演じ続けられ、無駄がそぎ落とされてきた最強の台本。崩そうと思えばいくらでも崩すことができますが、僕はその伝統を大事にしたい」と力強く語る。「同じ台本でも、落語家によってすべて違って聞こえる。それが落語の不思議なところであり、面白いところの一つですね」

 新真打ちのお披露目パーティーも終わり、今は関係者のあいさつ回りなど忙しい日々を送る。「2008年に二つ目になってから真打ちになるまではあっという間でした」と振り返る一左。21日からは鈴本演芸場(東京)を皮切りに、新宿末廣亭、浅草演芸ホール、池袋演芸場、国立演芸場での披露興行に出演中だ。「寄席で初めてトリをとることができるのでわくわくしています。どんな場所でも、自分らしく自然体で落語を披露できるオールラウンダーを目指していきたいですね」



 4月11日、横浜にぎわい座(横浜市中区)で開催される「春風亭一朝独演会」に出演予定。開演午後2時、全席指定3200円。チケットは同館☎045(231)2515。

 6月13日、クアーズテック秦野カルチャーホール(秦野市)で「真打昇進披露公演」開催。午後2時開演。全席自由、2千円。問い合わせは同市文化会館事業協会☎0463(81)1211。

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