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【シネマ散歩】
【シュヴァルの理想宮】奇怪な城に込めた思い

芸能 | 神奈川新聞 | 2019年12月10日(火) 20:02

(C)2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema
(C)2017 Fechner Films - Fechner BE - SND - Groupe M6 - FINACCURATE - Auvergne-Rhone-Alpes Cinema

 13日から角川シネマ有楽町、14日から横浜のシネマ・ジャック&ベティで上映。

 フランス南東部の田舎町オートリーブに現存する「シュヴァルの理想宮」は、郵便配達員ジョゼフ・フェルディナン・シュバル(1836~1924年)が33年の歳月をかけて、たった一人で築き上げた奇怪な石の建造物だ。その誕生秘話と孤独な挑戦を描く。

 人付き合いの苦手なシュバル(ジャック・ガンブラン)=写真=は、一日に30キロ以上を歩いて郵便を配っていた。新しい配達地区で理解のあるフィロメーヌ(レティシア・カスタ)と出会って再婚し、娘アリスが誕生する。だが、接し方に戸惑うばかり。妻を亡くした最初の結婚でも、幼い息子とうまく関わることができなかった。

 ある日、奇妙な形の石につまずいたことをきっかけに、自然の石を積み上げて宮殿を造り始める。配達途中に石を拾い集め、仕事を終えた夜間に作業にいそしむ。村人たちは変人と見なしたが、“おとぎの国の宮殿”を築くことは、アリスへの愛情表現だった。

 建築や石工技術の知識がないまま、絵はがきや雑誌に載った古今東西の建築物を参考に、自由な夢想から生まれた宮殿。アリスはそんな宮殿の中で遊んで育ち、親子は温かい愛情で結ばれていた。だが、悲劇が一家を襲う。

 1969年フランスの重要建造物に指定され、現在は世界中から観光客が集まる。シュバルの悲喜こもごもが込められているが故に、人々を引き付けるのだろう。

監督/ニルス・タベルニエ 
製作/フランス、1時間45分 

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