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10代少女を繊細に表現 「かそけきサンカヨウ」の志田彩良

芸能 | 神奈川新聞 | 2021年10月15日(金) 15:39

「新湘南バイパスから見える工場の夜景はきれいで、お勧めです」と話す志田彩良

 家族や恋心を抱く相手といった人々との関わりを通して、傷つきながらも成長していく10代の少女を繊細に描いた映画「かそけきサンカヨウ」が、15日からイオンシネマみなとみらいなどで上映される。藤沢市出身で、主演の志田彩良(さら)(22)は「誰かを思いやる気持ちを、今だからこそ届けたい」と話す。

 高校生の陽(よう)(志田)は、幼い頃に画家の母(石田ひかり)が家を出て以来、音楽家の父(井浦新)と二人暮らし。料理などの家事一切をこなしてきたせいか、大人びた雰囲気を持つ。やがて父が再婚し、新しい母(菊池亜希子)と幼い妹との生活が始まる。

 陽は周囲の人々を気遣うが、自らの感情に戸惑ったり、行き場のない思いにいら立ったり、と揺れ動く。そんな陽の心情に寄り添い、感情の機微を丁寧に描いた作品だ。

 「10代ならではの繊細な感情表現が難しかった」と志田。普段は、気付いたことなどをノートに書き出して、細かく役作りをする。「あまり考え過ぎない方がいいのかな、と今回はしませんでした。その時々で感じたことを相手に伝えられたらいいのかな、と思って」。そこには、3度目の顔合わせとなる今泉力哉監督への信頼が垣間見える。

 ただし、実家暮らしで「洗濯機も回したことがなかった」ため、日常的に家事をこなす役に備えようと、約1カ月間、献立を考え、食事作りに挑戦。「大変でした」と苦笑する。

 陽が恋心を寄せる同級生の陸(鈴鹿央士)もまた、心臓に病を抱え、さまざまな不安と向き合っている。サンカヨウとは植物の名前で、白い花びらが雨にぬれると透き通るというかれんな花。陽や陸が相手のちょっとした言動に傷ついたり、喜んだりしながら、前向きに生きていく姿を象徴している。

「かそけきサンカヨウ」の一場面

 「相手のことを考えて行動するって、10代だとなかなかできないこと。でも、この作品に登場する人物たちは、当たり前のようにそれができている。相手を思いやる気持ちは、この作品の魅力の一つ。それを直接伝えることの大切さも、対面で話す機会が減っている今だからこそ、伝わってほしい」と願う。

 父親役の井浦は事務所の先輩。同級生たちとのにぎやかな場面の撮影を控えた前日、アドバイスをもらったという。「『これまでの撮影で陽という役をつかめているから、楽しく演じておいで』と。おかげで陽らしく、自由に演じることができました」とほほ笑む。

 今年4月に放送された連続ドラマ「ドラゴン桜」では、東大受験に挑む高校生を熱演した。「『勉強やる気が起きました』とありがたいお言葉をいただいた。この仕事をやっていて良かったなと思えました」

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