【2021年10月8日紙面掲載】
コロナ禍で出演する映画の製作が中止になった俳優、志尊淳と有村架純が、撮影に充てられるはずだった時間を使い、街の声を拾っていくドキュメンタリー。
保育士や高齢者をケアする介護福祉士、農業従事者、シングルマザー、風俗店勤務者ら、さまざまな立場の人々と言葉を交わしていく。
今を生きる多様な人々の姿と共に、「本質的なところが聞き取れない」と悩む2人が、他者を通して自らの仕事や生き方を見つめ直す姿も描かれる。森ガキ侑大監督。1時間37分。イオンシネマ港北ニュータウンなどで8日から上映。
!…他者と本音で分かり合うことは難しいが、分かろうとする姿勢の2人がいい。