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県民ホール企画の室内楽シリーズ
C×C 作曲家が作曲家を訪ねる旅 11月と来年1月

芸能 | 神奈川新聞 | 2021年10月7日(木) 15:53

山本裕之(左)と川上統(撮影・大野隆介)

 気鋭の現代作曲家が、過去の偉大な作曲家と向き合って生み出した新曲を発表するコンサート「C×C(シー・バイ・シー) 作曲家が作曲家を訪ねる旅」が、県民ホール(横浜市中区)で11月と来年1月に行われる。同ホールが企画した新しい室内楽シリーズで、過去、現在、未来を一つにつなぐ試みだ。

 現代と過去の作曲家を対比させ、それぞれに関連する曲を旬の演奏家たちが舞台で奏でる。そんなユニークな企画のコンサートだ。聴きどころは、委嘱された新曲とそこから広がる新しい景色だろう。

 これに挑んだ2人の作曲家は、くしくも共に逗子育ちという山本裕之(1967年生まれ)と川上統(おさむ)(79年生まれ)。山本は日本を代表する作曲家の一人で没後25年となる武満徹、川上は没後百年を迎えたフランスの作曲家サン・サーンスと対峙(たいじ)した。

 一貫して音のあいまいさをテーマにしている山本。「私にとって武満徹は遠い存在。ハーモニーにこだわる武満さんとは音楽としてもかなり違うが、向き合わなければならないと腹をくくった」と話す。

 新曲「横浜舞曲」は、どこの国のものでもない架空の舞曲。「あるパターンのリズム、音型が繰り返されながら聞いている人に定着し、また覆される」。そこに武満の「雨の呪文」に使われているハープの特殊調弦を使うという。

 「自分の方向性とはかなり違う」と感じていた武満の音楽性だったが、作曲を通して「同じものが見つかるかもしれない」と明かした。

 クラシックの枠にとらわれず、ポップで色彩感あふれる音楽が人気を集める川上も、サン・サーンスをかなり遠い存在だという。

 新作「ビオタの箱庭」はサン・サーンスの組曲「動物の謝肉祭」と交差する。川上は生物全般に関心を寄せ、作品の多くは、題名に生物の名前が付いている。「動物に対するアプローチがかなり異なる。サン・サーンスは皮肉や擬人化。自分は形態模写に近いが、そのもの自体が持っている個を表現したい」と話す。

 ビオタは特定の環境や地域に生息する動物、植物などをまとめた生物相を意味する。シダ植物をガラスケースなどに入れた箱庭づくりが19世紀のパリで流行したことにヒントを得たという。「白鳥」に「ワタリガラス」といったように、組曲の1曲1曲に対応させた曲作りに挑戦した。「動物だけでなくもっと広く生き物として表現したい」

 「山本裕之×武満徹」は11月6日午後3時開演。バイオリンの石上真由子、チェロの山澤慧、ハープの高野麗音らが出演。

 「川上統×サン=サーンス」は2022年1月8日午後3時開演。ピアノの阪田知樹、中野翔太、バイオリンの尾池亜美らが出演。

 いずれも全席指定で一般4千円ほか。問い合わせはチケットかながわ、電話(0570)015415(午前10時~午後6時)。

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