【2021年9月10日紙面掲載】
アフガニスタンの平和に関する作品を制作したことがもとでタリバンから死刑宣告を受け、ヨーロッパに脱出しようとする映像作家が、自らとその家族の姿を記録したドキュメンタリー。
タジキスタンやトルコなど、安全な場所を求めて命がけの旅を続ける彼らだが、各国の国民が難民に向ける視線は優しいものばかりではない。
家族の笑顔や季節ごとの美しい景色が逃亡のつらさを逆説的に物語る。ハッサン・ファジリ監督。1時間27分。シアター・イメージフォーラム(東京)で11日から、横浜シネマリンで10月9日から上映。
!…過酷な状況でも、無邪気な表情を見せる子どもたちの姿に胸が詰まる。