【2021年8月27日紙面掲載】
白塗りの顔とボーダーのシャツといういでたちで印象的なパントマイムを披露し、一世を風靡(ふうび)したアーティスト、マルセル・マルソー。第2次世界大戦中はレジスタンス運動に身を投じ、孤児たちのために闘っていた。
その若き日の実体験を描いた感動作。俳優を目指すマルセルは、フランスに疎開してきたユダヤ人の孤児たちの世話をすることに。ナチスに親を殺された子どもたちと次第に心を通わせるが、迫害の危険が迫る。ジョナタン・ヤクボウィッツ監督。2時間。Kino cinema横浜みなとみらいで27日から上映。
!…生前は、自分の英雄的な過去を話さなかったマルソー。その姿勢も素晴らしい。