【2021年5月7日紙面掲載】
フランス・マルセイユを舞台に、それぞれ傷を抱えた家族が集い、希望の光を見いだしていく物語。
父が倒れ、20年ぶりにパリから帰郷した女優のアンジェル(アリアンヌ・アスカリッド)。かつて海辺の別荘地としてにぎわった故郷も今は寂れており、家業のレストランを継いだ長男・アルマンと、最近リストラされたばかりの次男・ジョゼフの顔色はさえない。
そんなある日、兄妹は入り江に漂着し、衰弱した難民の子どもたちを発見する。
ロベール・ゲディギャン監督。1時間47分。kino cinema横浜みなとみらいで14日から上映。
!…兄妹が子どもたちを守る姿が、人間の根源的な優しさを思い出させてくれる。