【2021年4月16日紙面掲載】
人気キャラクターがインターネットで拡散され、政治的に利用されるようになってしまった経緯を追うドキュメンタリー。格差社会に不満を持つ人々の姿に迫る。
米国のアーティスト、マット・フューリーが生み出したカエルのキャラクター「ペペ」。ペペの姿と「気持ちいいぜ(フィールズ・グッド・マン)」というセリフはインターネット上で乱用され、2016年の米国大統領選時には人種差別的なイメージとともに利用されてしまう。
アーサー・ジョーンズ監督。1時間34分。17日から川崎市アートセンターなどで上映。
!…クリエーターの苦悩、SNSの暗部など今日的なテーマが描かれ、興味深い。
【ドリームランド】新天地への危険な旅路
【2021年4月16日紙面掲載】
秘密を抱えた女性と、新しい世界に憧れる少年の逃避行をスリリングに描くラブストーリー。女優のマーゴット・ロビーがプロデュースと主演を務めている。
1930年代半ば、米国・テキサス州で暮らす17歳のユージンはある夜、納屋で大けがを負った女性を発見する。彼女は銀行を襲撃し、1万ドルの賞金を懸けられている強盗犯・アリソンだった。彼女は巧みな話術でユージンを魅了し逃亡を手助けさせようとする。
マイルズ・ジョリス・ペイラフィット監督。1時間41分。横浜シネマ・ジャック&ベティで上映中。
!…破滅の予感を抱えながらもアリソンに引かれていく、ユージンの表情が切ない。