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音楽ユニットのレ・ロマネスク
メインボーカルTOBIに聞く音楽活動のルーツ

芸能 | 神奈川新聞 | 2021年4月9日(金) 19:06

慶応大学では落語研究会に所属。2006年には桂歌丸のパリ公演で字幕を担当した。今も落語の稽古を続けているが「今後は浪曲にも挑戦してみたいと思っています」=東京都内(撮影・立石祐志)

 音楽ユニットのレ・ロマネスクが15日、横浜にぎわい座(横浜市中区)に初登場する。ピンクの衣装に身を包んだメインボーカルのTOBIとアシスタントのMIYAが披露するのは、どれもくすっと笑えるオリジナル楽曲。先月、初の自伝的小説を発表したTOBIに、音楽活動のルーツを聞いた。

 相手を「呪」うつもりが漢字を間違えて「祝」っていたという「祝っていた」はアイドル風、沖縄の方言が満載の「いちゃんだビーチでアガッ」はラテン風と、バラエティー豊かな楽曲が魅力の一つ。「音楽の勉強はしていないが、鼻歌の延長で作曲している」というTOBI。実在のアーティストに提供するつもりで曲を作ることも多いという。「過疎地をテーマにしたEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)の『KASOCHI』はPerfume(パフューム)をイメージして作りましたが、歌ってもらえることはないかもしれません」と笑う。

 勤める会社が次々と倒産し、人生をリセットしようと渡仏したTOBIは、あるイベント主催者に出演を頼まれたことが発端で2000年10月にレ・ロマネスクを結成。フランスのテレビ番組で披露した、「ドリフのズンドコ節」の替え歌は観客の度肝を抜いた。その後は世界12カ国50都市以上で公演を行ったが、11年に帰国後は日本に根を下ろし、俳優活動なども展開している。「東日本大震災などを機に、日本でできる表現活動をしてみようと思ったんです」

 出身は広島県庄原市。「太陽が赤くなる前に山の陰に入るため、夕日を見たことがなかった」ほど山深い地域で、ラジオの電波も入らなかった。そんなTOBIの音楽的ルーツは「幼い頃、父親がトラックで聴いていたムード歌謡」。「カラフルな電球でふち取られたデコトラを運転しながら、無線機で気持ちよさそうにムード歌謡を歌っていましたね」

小説「七面鳥 山、父、子、山」

 先月発表した小説「七面鳥 山、父、子、山」(リトルモア、1980円)では、外面(そとづら)は良いが、広島カープが負ければ家族に八つ当たりし、酒を飲んでもお構いなしに運転する父親との思い出を描いた。「父親にはずっと素直になれず、複雑な思いがあった。読者に自由に想像してもらえる小説にすることで、モヤモヤした気持ちを作品に込めることができました」

 父親が残した「自分に合った外面を見つけることが人生」という言葉は、今となっては納得できるという。「もともと人見知りだった自分が、ステージ衣装を着ることで恥ずかしさが消えた。お客さんの笑顔を見ると、頑張って続けていこうと思えるんです」

 昨年は結成20周年だったレ・ロマネスクだが、コロナ禍で多くの公演が中止に。15日のステージは、観客の前では約1年ぶりのパフォーマンスとなる。「お客さまには、ひとときでも不安を忘れて楽しんでもらいたいですね」(太田 有紀)

「麗しミュージックショウ」にはタブレット純、桂小すみも出演。15日午後2時開演、全席指定3200円。チケットは横浜にぎわい座、電話045(231)2515

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