【2021年4月2日紙面掲載】
19世紀の英国。海岸で化石を探す古生物学者のメアリー(ケイト・ウィンスレット)。女性は学会に認められず、かつて発掘した世紀の大発見の化石も寄贈男性の名で大英博物館に展示されている。
孤独に暮らすが、裕福な化石収集家の妻シャーロット(シアーシャ・ローナン)と出会い、秘められた愛情を交わす。実在した化石ハンターのメアリー・アニングをモデルに、愛した人は女性だったかも、というフランシス・リー監督の想定から生まれた。
1時間58分。kino cinemaみなとみらいなどで9日から上映。
!…同性の恋人を持つ監督ならではの発想。孤独な魂の引かれ合いに説得力がある。
【ザ・バッド・ガイズ】悪を正して気分爽快
【2021年4月2日紙面掲載】
囚人護送車が何者かによって襲撃され、凶悪犯が逃亡。元警官グタク(キム・サンジュン)を中心に収監中の服役囚らによる特殊犯罪捜査課が結成され、捕縛に乗り出した。
メンバーは元雇われ暴力団で「伝説の拳」と恐れられるウンチョル(マ・ドンソク)、過失致死罪に問われた無鉄砲な元刑事ユソン(チャン・ギヨン)、美貌の詐欺師ノスン(キム・アジュン)。
減刑と引き換えにハチャメチャな作戦を決行するが、国家を揺るがす陰謀が進んでいた。
ソン・ヨンホ監督。1時間55分。横浜ブルク13などで9日から上映。
!…アクションとコメディーにあふれた快作。若手実力派チャンの切れっぷりが◎。