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指揮者・三ツ橋敬子インタビュー
春の訪れを音楽で感じて 神奈川フィル大和公演

芸能 | 神奈川新聞 | 2021年3月3日(水) 17:48

「田園」の語りと司会はフリーアナウンサーの竹平晃子。「どんな表情を付けて下さるのか、とても楽しみにしています」=東京都内(撮影・立石祐志)

 春の訪れを音楽で感じて─。27日、神奈川フィルハーモニー管弦楽団が大和市文化創造拠点シリウス(同市)でコンサートを開催する。演奏するのはベートーベンの交響曲第6番「田園」など、自然の美しさを感じられる名曲の数々。指揮を務める三ツ橋敬子に、プログラムに込めた思いを聞いた。

 ベートーベンが自らタイトルを記した交響曲であることでも有名な「田園」。各楽章についてもそれぞれ「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」「小川のほとりの情景」「田舎の人々の楽しい集い」「雷雨、嵐」「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」という標題が付けられている。

 今回の公演では、横浜みなとみらいホール館長である新井鷗子の音楽劇台本を用いた語り付きの演奏を披露する。「ベートーベンは音楽の世界に多くの革命をもたらしましたが、この作品で、器楽に詩的な要素を取り込んだこともその一つ。今回の演奏会では言葉をのせることで、ベートーベンがどんな気分や情景を表現したかったかを、より鮮やかに想像してもらえると思います」と語る三ツ橋。旅行に行くことも難しくなってしまった状況の中でも「花の香りや、小川のほとりのひんやりとした空気を思い出しながら、オーケストラの迫力あるサウンドに身を任せて音楽を味わってもらえたら」とほほ笑む。

 前半はヨハン・シュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」、ポルカ「狩り」「雷鳴と稲妻」に続き、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサートでもおなじみのワルツ「春の声」を演奏する。「おしゃべりをしながら、みんなでウィーンの森に出かけていくというストーリーをイメージしながらプログラムを組み立てました。トリッチ・トラッチ・ポルカは運動会でも使われることがあるので、家族のコミュニケーションのきっかけとしても楽しんでもらいたいと思っています」

 コロナ禍で「昨年は春から夏にかけて150日間、指揮台に立つことができなかった」という三ツ橋。指揮者は1人では音を出すことができないということを実感すると同時に、演奏ができることの喜びや感謝を強く感じるようになったという。

 自粛期間中は新たにチェロの演奏にも挑戦。改めて演奏家への尊敬の念を感じるようになった、と振り返る。「オーケストラでは楽器同士が共鳴してサウンドが変わっていくのですが、これが最大の魅力。1人で演奏してみることで、プロの演奏者たちが集まって音楽を作り上げることの魅力に改めて気付きました」

 神奈川フィルとは、県立音楽堂の子ども向け企画「夏休みオーケストラ」や学校での演奏活動などでも共演を重ねてきた。「神奈川フィルは子どもたちをはじめ、いろいろな人に音楽を届けたいという熱い思いを持っているオーケストラ。私自身も今後、音楽家として社会のために何ができるかを見つめ直していきたいと思っています」

 「神奈川フィル フューチャー・コンサート大和公演」午後2時開演。全席指定3500円、25歳以下は1500円。問い合わせは神奈川フィル事務局、電話045(226)5045。

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