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「すごく自信になった」 春風亭一花が若手落語家選手権優勝

芸能 | 神奈川新聞 | 2021年2月10日(水) 19:35

選手権は真剣勝負。舞台裏は緊張感が漂っていたが「お客さま全員が審査員なので、普段に近い感覚で本戦に臨めました」=杜のホールはしもと(撮影・立石祐志)

 昨年、杜のホールはしもと(相模原市緑区)で開催された第19回さがみはら若手落語家選手権で、春風亭一花(いちはな)が優勝した。実力派の二つ目が集まる同選手権で、女性の落語家が優勝するのは初めて。「すごく自信になった。女性落語家が注目されるきっかけになれば」と語る一花に落語への思いを聞いた。

 昨年12月23日に開催された本戦で披露したのは「番町皿屋敷」を下敷きにした古典落語「お菊の皿」。江戸の町人たちのアイドルになったお菊をチャーミングに演じ、観客の支持を集めた。

 聞き取りやすい声と登場人物の明確な演じ分けで物語をクリアに伝えると同時に、観客を温かい笑顔にさせる芸は魅力的だが「一朝師匠に優勝を報告すると、一層勉強を重ねなくてはいけないよという言葉をいただいた。気持ちを新たにする機会になりました」と引き締まった表情を見せる。

 1987年、東京都台東区の出身。幼い頃は、演芸好きの父親が書いた台本を基に親戚の前で漫才を演じ「人前に出てみんなを笑顔にする喜び」を感じていた。

 落語に出合ったのは、演劇サークルに所属し、芝居に没頭していた大学生時代。先輩と池袋演芸場を訪れたことがきっかけだった。「もともとコメディーが好きだったし、演じる役が絞られる俳優より、すべての役を1人で演じる落語は自分に合っているかもしれない」と思い、「落語家になりたい」と両親に相談するが、意外にも父親に反対されたという。
「近所の居酒屋で、落語家が裸になってお酒を飲んでいるのを見ていたらしいんです。今は女性落語家も多いし、そんな過激な事はありませんよ」と笑う。

 大学卒業後は商業演劇の道に進むが、落語への思いを断ち切れず、2013年に入門した。師匠である一朝の魅力は「音や間の取り方。祖父母が江戸っ子だったので、流ちょうな江戸弁にも強くひかれました」。

 吉原が舞台でないもの、男性ばかりが登場しないもの、など女性落語家になじむネタを選んでいた時もあったというが、兄弟子の一之輔から「好きな話をやった方がいい」と言われたことから、現在はさまざまな話に挑戦中だ。「一朝師匠からも『〝私の話〟を持ちなさい』と言われている。今はとにかくネタを増やして稽古を重ねています」

 今後の目標は「おばあちゃんになっても、話を聞きたいと思ってもらえること」。三遊亭歌る多、古今亭菊千代を筆頭に二つ目では三遊亭粋歌、春風亭ぴっかりなど個性豊かな女性落語家が活躍する落語界で存在感を示せるか。「きちんと話を演じることを前提に、今後は自分らしいキャラクターを見つけていきたいと思っています」

 一花は11日の「よこはま落語会」に登場。岩間市民プラザ、午後2時半開演、全席指定2300円(当日2500円)。チケットはよこはま落語会事務局 [メール]hamarakugo@yahoo.co.jp、電話080(5091)4580。

 第19回で一花が優勝を飾った「さがみはら若手落語家選手権」は現在第20回の予選を開催中。「第20回さがみはら若手落語家選手権」杜のホールはしもと、第3回は14日、第4回は27日のいずれも午後2時開演、全席指定1300円。本選会は3月14日午後2時開演、全席指定2200円。チケットはチケットMove、電話042(742)9999。

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