1月1日からTOHOシネマズ上大岡などで上映。
謎のウイルスにより凶暴なゾンビと化した人間と非感染者の戦いを描き、コン・ユ主演でヒットした「新感染 ファイナル・エクスプレス」の続編。
走行する電車内という密室での緊迫感が描かれた前作とは打って変わり、廃虚となった街を舞台に派手なカーアクションや銃撃戦など、スケールの大きな戦いが繰り広げられる。
舞台は前作から4年後。朝鮮半島は封鎖され、生存者は周辺の国や地域に逃げ延びている。元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)=写真中央=は香港で怠惰な暮らしを送っていたが、報酬に目がくらんだ義兄に誘われてあるミッションに参加することに。韓国内に残された札束を満載したままのトラックを回収してくるのだ。
現地には脱出できなかった民兵集団が暮らしており、ジョンソクは民兵とゾンビの両方から狙われる。そんな彼を助けたのは、たくましく生きる母と娘たち。果たして無事に脱出できるのか、最後までハラハラさせられる。
ただし、このシリーズの最大の見どころは人間ドラマ。自分だけ助かればいいというぎらぎらした欲望と、追い詰められた中での他者への思いやりや助け合いが対照的に描かれ、人間らしさを問う。
民兵らは、ゾンビと人間を戦わせて生き残るか、賭けの対象にして楽しむなど狂気に陥っている。正直、ゾンビより人間が怖かった。
監督・脚本/ヨン・サンホ
製作/韓国。1時間56分