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立川志の春、2月に関内ホールで独演会

芸能 | 神奈川新聞 | 2020年12月17日(木) 18:52

仲の良い志の輔一門。明治座での舞台には兄弟子たちも応援に訪れたという。「志の輔師匠がお忍びで舞台を見に来てくれて、一言ほめてくれたのは本当にうれしかったですね」(撮影・立石祐志)

 4月に真打ち昇進を果たした立川志の春が来年2月、関内ホール(横浜市中区)で独演会を開催する。演目は自ら創作した新作落語の「阪田三吉物語」。戯曲「王将」のモデルとなった天才棋士の生涯を、志の春オリジナルの切り口で紡いだ意欲作だ。

 明治から昭和にかけて活躍した棋士・阪田三吉の生涯を描いた「王将」は劇作家・北條秀司の代表作。主人公の野心や挫折、家族への愛などが凝縮された名作として愛されてきたが、志の春が注目したのはライバル・関根金次郎との関係。「師匠がいなかったにもかかわらずあれだけ強くなったのは良いライバルがいたからではないか。ライバルで、師匠のような存在でもある関根との関係を軸に物語を組み立てました」。前編・後編合わせて1時間40分にもなるこの作品は1月、三山ひろし座長公演で舞台化され、志の春自身も語り部役で出演した。「落語は一人きりの芸なので、大人数で1カ月近く一つの舞台を演じたのはとても楽しかったです」と笑顔で振り返る。「三山さんが演じた三吉はとてもキュートだった。自分がイメージしていた登場人物と、役者さんが演じるキャラクターは違っていて、今後、自分がこの作品を演じる時の人物造形にも良い影響を与えてくれました」

 古典落語をメインに、新作落語も抜群の安定感で演じる志の春だが、シェークスピアの語りや、落語と長唄を掛け合わせたミュージカル、下ネタばかりを演じる企画、英語落語など多様な形の落語に意欲的に取り組んでいる。

 今年は無観客での生配信やYou Tube(ユーチューブ)での動画配信など、オンラインで落語を見せることにも挑戦した。「自分の芸が世界中に配信されてしまうのが怖くて、それらしい理由をつけてオンラインを拒否していた」というが、試行錯誤を繰り返しながら取り組んだ配信には、今となっては手応えを感じているという。「大画面でもきれいに見えるよう、しぐさを意識するようになったし、落語の後に雑談の時間を設けたら、観客との距離が縮まった。今はオンラインの会もすごく楽しいんです」と目を輝かせる。

 エール大学卒業後、大手総合商社に勤務していたが、たまたま聴いた立川志の輔の独演会で、その芸に衝撃を受け2002年に入門。「高座に座った時の迫力、落語に引きずりこんでくる力がすさまじい。芸に対して非常にストイックな師匠です」という志の輔の教えで大切にしているのは「人の悪口を言わないこと」。「必死に挑戦を続けている人間は、他人の悪口を言っている暇なんてないという意味です。落語家として新しい見せ方を開拓してきた師匠に恥じないように、自分もチャレンジを続けていきたいですね」

 関内寄席ねくすとスペシャル「立川志の春独演会」関内ホール、2月28日、午後2時開演。全席指定2千円。チケットは関内ホールチケットカウンター、電話045(662)8411。

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