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ダ・カーポが8年ぶりシングルCD発売 11月25日

芸能 | 神奈川新聞 | 2020年11月5日(木) 17:00

コンサートでは、定番のヒット曲を歌わないと「お客さまに怒られてしまう」という。「曲を聴くことで、自分の若い頃を思い出して下さっているようです」=横浜市内(撮影・立石祐志)

 人の心にそっと寄り添う歌を届け続けてきた、榊原まさとし・広子の夫婦デュオ「ダ・カーポ」が25日、8年ぶりにシングルCDを発売する。新型コロナウイルスによって傷ついた、すべての人たちに向けて贈る2曲に込めたのは2人の真心。「その時に歌うべき曲を歌うのがフォークシンガーの基本」と語る2人は、新たな思いで音楽に向き合っている。

 CDに収録されている「あなたがいるから」と「懸け橋」はどちらも、頑張り続けている人々に伝えたい感謝と応援がテーマ。「あなたがいるから」は2012年に田中健が発表していた楽曲で、勇気と優しさをくれた「あなた」の大切さを歌う。「懸け橋」は05年にダ・カーポ自身が発表していたものを再録音。「人と人とをつなぐ懸け橋になりたい」というメッセージは、リアルな触れ合いが減ってしまった私たちの心に染み入る。2曲とも、一人娘のフルーティスト・麻理子がフランスからレコーディングに参加。現地で録音したフルートの音源を合わせ、優しく語り掛けるような楽曲に仕上げた。

 「コロナウイルスの感染が広がってつらいことも多かったけれど、身の回りの人たちの大切さや、本来の空の青さ、花の美しさなど改めて気付かされたこともたくさんあったように思います」と語る広子。自粛期間も自宅で楽曲制作に取り組み、5月にはユーチューブで新曲「ドア」「愛があるなら頑張れる」を発表した。まさとしは「みんなが辛抱しなくてはいけない時期だからこそ発信したいと思って作った曲。希望を捨てず、穏やかな気持ちで過ごしてもらいたかった」と振り返る。

 3月からは予定されていたコンサートの延期・中止が続いたが、8月には関西でコンサートを再開した。「ホール周辺の自治体からもお客さまが来てくださって、皆さん生演奏を待っていたんだな、と思いました」と感慨深そうに語る2人。しかし5カ月のブランクの影響は大きく「歌声がしっかり出るかどうかだけでなく、舞台での勘が鈍っていることが心配だった。自宅で歌うだけではなく、ステージの幕が開くところからシミュレーションしました」と笑う。

 12月3日には横浜みなとみらいホール(横浜市西区)で恒例の「小春日和コンサート」を開催する。サブタイトルは「コロナなんかに負けない!」。新曲を中心に、「野に咲く花のように」「結婚するって本当ですか」などを披露する予定で、11月にフランスから帰国する麻理子もステージに立つという。「1年の終わりに、毎年恒例のコンサートをやらないとコロナウイルスに負けたみたいでしゃくだから」と明るく話す2人。「感染防止対策を徹底しているので、ホールで生の音楽を楽しんでほしいですね」

「あなたがいるから/懸け橋(2020ver.)」は25日発売、1320円。ダ・カーポの公式ホームページでレコーディング風景の動画を公開中

 「第32回ダ・カーポ小春日和コンサート ~コロナなんかに負けない!~」 12月3日午後1時半開演。全席指定5千円、当日5500円。問い合わせはダ・カーポ音楽事務所、電話045(820)1838。

 
 
 
 

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