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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(165)碁会所や将棋道場の今

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2020年7月6日(月) 19:55


 県内のある碁会所が閉店を決めたそうだ。休業が経営に打撃を与えたのはもちろん、再開後も人数制限や感染予防策などが大変で、売り上げが元に戻る見込みは立たないという。長い歴史に幕を下ろすという結論もやむを得なかったのだろう。

 将棋道場や教室も、それぞれ工夫しながら営業している。多いのは盤の中央に透明な仕切りを立てる措置。こう書いてもイメージしづらいかな。

 例えて説明するなら、バレーボールのコートが将棋盤で、ネットの下から手を出して指すような感じである。私も教室で体験したが、違和感なく対局できた。

 碁会所では、まめに碁石を洗うという対策も多い。しかしこれは将棋道場ではまねしにくい。木の駒や盤は、から拭きが基本。水洗いもアルコール消毒もできないのだ。だから今、あえてプラスチックの駒とビニールの盤を使う教室もある。

 都内の某将棋教室は、4月に新規開講予定だった。盤も駒もいい物をそろえたのに、いきなり緊急事態宣言で参ったという。それでもすぐにオンライン指導を開始し、現在は人数を少なくして教室もスタートした。早く軌道に乗ってほしい。

 大会が全て中止なので、最近の囲碁将棋欄では碁会所や将棋道場の棋譜ばかり取り上げている。集客の一助になればと思う。読んで興味を持ったら、ぜひ一度出かけてみてほしい。その際は席主に「神奈川新聞を読んで来ました」なんて言ってくれるとうれしい。

 
 

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