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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(162)31年ぶりの新記録

文化 | 神奈川新聞 | 2020年6月15日(月) 16:59


【2020年6月14日紙面掲載】

 小学5年の夏、学生大会に出場したらサプライズが待っていた。ゲスト棋士として、史上最年少の18歳でタイトルを獲得したばかりのスターが登場したのである。

 最初からタイトル保持者を招待したわけではなく、出演依頼をした時は若手の「屋敷伸之五段」だったが、あれよあれよという間に中原誠棋聖からタイトルを奪取し、棋聖になってしまったという事情があったらしい。

 大会は順当に予選で敗退し、私は屋敷棋聖が指導する10面指しの抽選に並んだがハズレ。帰ろうと廊下に出たところで、その棋聖とすれ違った。

 以下の記憶は曖昧だ。自分で声を掛ける勇気などなかったから、おそらく誰かに便乗したのだろう。気が付いたら手帳にサインをもらっていた。

 棋士のサインは熟語を書くのが慣例。でもまだ慣れていない様子で「高野悟志君へ 棋聖 屋敷伸之」とだけ丁寧に記してくれた。とてもうれしかったが、その手帳はいつの間にかなくしてしまった。もったいないことをしたものである。

 4日、藤井聡太七段が棋聖戦の挑戦者になった。17歳10カ月と20日でのタイトル挑戦は、屋敷先生を4日上回り、31年ぶりの新記録である。

 対局延期が相次いでいた影響で、渡辺明棋聖との5番勝負は早くも8日に開幕した。休む間も準備期間もないのは気の毒だが、若さの勢いが増しそうな展開にも思える。

 奪取すればタイトル獲得の最年少記録も更新だ。みなさんもご注目を。

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