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異郷の刺激表現 台湾の芸術家 相互交流で来日、創作

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2020年3月30日(月) 05:00

李承亮さんと「横浜星猩」=BankART Station
李承亮さんと「横浜星猩」=BankART Station

 横浜の芸術家との相互交流で来日した台湾の芸術家、李承亮(リショウリョウ)さん(34)が、2カ月余りの横浜滞在中に絵画やオブジェを制作した。異郷での刺激的な日常に浮かんだ心象を表現した。今月末に帰国する。

 1月に来日した李さんは横浜市中区内に滞在し、計6作を完成させた。感性がまぶしく輝く横浜の街を「星」、生き生きと暮らす市民を東アジアの架空の動物「猩猩(しょうじょう)」に見立て、作中に取り込んだ。代表作は縦1・4メートル、横10メートルの絵画「横浜星猩(しんしん)」。中区山下町のマンション群、市内を走る在来線、飲食店の無機質な配管や灰皿を感じたままにちりばめ、SF調に仕上げた。

 日本で入手しやすいというアクリル絵の具を、挑戦的に初めて画材として採用。当初は扱いに苦心したが、徐々に使いこなせるようになった。「来日早々は戸惑った横浜での生活と同じ。いまは異文化を楽しんでいます」と話す。銭湯に夢中で、郷愁を誘うたたずまいに引かれたという。

 横浜、台湾・台北の両市は、文化交流を進める「パートナー都市」。横浜側のNPO法人「BankART(バンカート)1929」と、台北側の財団法人が運営する文化施設「台北国際芸術村」が2005年度から、芸術家の相互交流を続けている。横浜側から派遣された細淵太麻紀さん(47)も1月に渡航し、今月まで台北に滞在。創作活動を続けた。

 
 

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