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日本将棋連盟指導棋士五段、本紙将棋担当記者
将棋のはなし(147)日記帳のような棋譜ノート

文化 | 神奈川新聞 | 2020年3月5日(木) 15:18


【2020年3月1日紙面掲載】

 古い棋譜ノートを久しぶりに開いた。アマチュアだった中学生の頃から12年に及んだ奨励会の修業時代まで、自分が指した500局以上の将棋が書き留めてある。

 対局しながら書いたわけではなく、帰宅後に記したものだ。頭の中でざっと並べてみると、驚くくらい当時の記憶がよみがえる。20年以上前の将棋でも「これはひどい逆転負けだった」とか「あの桂打ちが大悪手で負けたんだよな」とか。性格なのか、悪い思い出ばかりが鮮明になってくる。

 中には途中までしか書かず「以下大逆転負け」と書き殴ってある棋譜も。気持ちは分かるが高野君、だからこそ向き合って反省する必要があったんじゃないのかな。タイムマシンがあったら行って説教してやりたい。

 棋譜ノートは日記帳のような存在だ。私にとってはかけがえのない宝物だが、他の人には何の価値もないだろう。

 ただ、特に11期戦った「三段リーグ」の200局近い棋譜は、技術レベルはともかく、人生を懸けた戦いの記録である。日の目を見る機会があってもいいのではないかと、以前から思っていた。

 今、新型コロナウイルスの影響で将棋大会の中止が相次いでいる。将棋欄に掲載する棋譜が枯渇してしまうかもしれない。だからこのタイミングで奨励会時代の将棋を取り上げることにした。

 職権乱用などと的を射た指摘はせず、広い心でお付き合いいただけるとうれしい。1局目は4月に掲載予定です。

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