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横浜みなとみらいホ-ル
ジルヴェスタ-コンサ-ト 朝岡聡に聞く今年の見どころ

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2019年12月13日(金) 21:15


 新年の始まりを華やかな音楽と共に迎える「横浜みなとみらいホ-ル ジルヴェスタ-コンサ-ト2019→2020」が31日、同ホ-ル(横浜市西区)で開催される。年末恒例の人気企画となった同公演の司会を務めるのは、クラシック音楽やオペラを愛する「コンサ-トソムリエ」の朝岡聡。03年からこの企画のナビゲ-タ-を続けてきた朝岡に、今年の見どころとクラシックコンサ-トを楽しむこつを聞いた。

 同ホ-ルの池辺晋一郎館長が音楽監督、バイオリニストの徳永二男がエグゼクティブ・ディレクタ-を務めるこのコンサ-ト。飯森範親が指揮するのは、この日のためだけに日本中から集まった、優れた演奏家で構成される「横浜みなとみらいホ-ル ジルヴェスタ-オ-ケストラ」だ。

 行く年、来る年が周年にあたる作曲家の作品を中心に選曲するのも、このコンサ-トの特徴。年が変わる直前のカウントダウンで演奏される曲は、20年に生誕180年となるチャイコフスキ-の「交響曲第5番」第4楽章だ。「聴いているだけで、勇気と希望が体から湧き出てくる。新年を迎えるにはぴったりの曲」と朝岡。また、同じく20年に生誕250年を迎えるベ-ト-ベンのバイオリン協奏曲も徳永の演奏で披露される。

 そのほか、オペラ歌手である中嶋彰子、城宏憲の美声を堪能できる楽曲や、パイプオルガンで奏でる「ウェストミンスタ-の鐘」、おもちゃの楽器を使って演奏する「おもちゃの交響曲」など多彩なプログラムが用意されている。


「インターネット配信で聴く音楽と、「ホールでの生演奏は、心への沁み方が違う。演奏家の表情など、五感を使って音楽を楽しんでほしい」=横浜市内(撮影・立石祐志)
「インターネット配信で聴く音楽と、「ホールでの生演奏は、心への沁み方が違う。演奏家の表情など、五感を使って音楽を楽しんでほしい」=横浜市内(撮影・立石祐志)

 「普通のコンサ-トが、前菜から始まり、メイン料理、デザ-トで終わるようなコ-ス料理だとしたら、このジルベスタ-コンサ-トは全てがおいしいおせち料理のようなもの。普段はクラシックコンサ-トを敬遠している人が、お祭りのようなジルベスタ-コンサ-トをきっかけに、クラシック音楽の魅力に開眼することもあります」と朝岡。「ソリストの皆さんにもお話を伺うので、クラシック好きの方はさらに楽しんでもらえるはずです」

 自らもリコ-ダ-を演奏する朝岡は「観客の熱気を感じると、演奏家のモチベ-ションも高まる」と話す。「クラシックの名曲は、同じ指揮者とオ-ケストラで繰り返し演奏しても、毎回違う感動が生まれるのが面白いところ。コンサ-トはステ-ジ上の演奏家と観客が共に作り上げるものなので、その場一度きりの演奏に参加するという気持ちでいると、もっとコンサ-トを楽しめると思います」

 横浜出身・在住の音楽愛好家として、若年層にももっとクラシックコンサ-トに足を運んでほしい、と呼び掛ける。「クラシックに詳しくなくても楽しめるのがジルベスタ-コンサ-ト。コンサ-トの後は、新年を迎えた横浜の空気感も一緒に味わって、いつもと違うお正月を迎えてみては」

 
 

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