柔らかく、甘みと特有のコクがある猪(いのしし)肉に、たっぷりの新鮮野菜が湯気を立てる「猪なべ」(2750円~)。
しょうゆベースの甘辛いスープの鍋は、すき焼きのように具材を卵にくぐらせて食べるのだが、しっかり感じる肉のうまみと風味が驚くほど美味。「イノシシは体格や年齢、性別によって肉の味や香りがだいぶ異なります。おいしく食べていただけるものだけ厳選して仕入れます」と、「観泉荘こまや」(愛川町)3代目当主の小泉新さん(42)。
全て地元で猟師が捕獲したイノシシで、仕留める時の銃弾の通り方でも肉質が変わるそう。
撃ち手の確かな腕と、猪肉を最もおいしい状態で提供する料理人の技で出来上がる絶品鍋はジビエデビューにもぜひお薦めしたい。
恵みの自然に囲まれ名勝・塩川滝にもほど近い宿は、地下水源よりくみ上げた塩川鉱泉の露天風呂や岩風呂も評判。初夏には中津川で釣った天然アユ料理を味わうことができ、四季を通して愛川の旬をとことん堪能できる。
観泉荘こまや:愛川町半原914。小田急線本厚木駅からバスで馬渡下車7分。午前11時半~午後3時、同5~10時。火曜休み。駐車場あり。前日までに要予約。電話046(281)0100。
冬といえば鍋 観泉荘こまや(愛川町)の「猪なべ」
天然猪肉を使用した伝統の味「猪なべ」(2750円~)はコースメニューも [写真番号:1142045]
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3代目当主の小泉さん [写真番号:1142047]
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