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BankART Under 35 2021
横浜出身の美術作家・菅実花が参加

文化 | 神奈川新聞 | 2021年6月7日(月) 17:27

開放的な空間に写真作品と、スタジオを模したインスタレーションやモビールの立体作品が並ぶ=BankART KAIKO

 35歳以下のアーティストによる個展シリーズ「BankART(バンカート)Under 35 2021」が横浜市中区北仲通の「BankART KAIKO」で開催中だ。7人の作家を3期に分けて紹介。現在開かれている第3期には、等身大の人形などを使って写真作品を手掛ける横浜市出身の美術作家・菅(かん)実花(32)が参加。

菅実花さん

 菅は「コロナ禍の今だからこそ、来場者が体感できる作品を模索した」と語る。

 菅の展示スペースには新旧の作品約20点が並ぶ。

 菅が初めて等身大の女性人形・ラブドールを目にしたのは、東京芸大の学部生だった21、22歳の頃。「かわいいし、CGのような造形美に引かれた」と振り返る。ドイツ留学を経て、同大大学院に進み、2016年に卒業・修了作品展で初めてラブドールを使ったマタニティーフォト作品を発表、注目を集めた。これまで19世紀の西洋で流行した「死後記念写真」やセルフポートレート、画像加工など写真文化を踏まえながら制作してきた。

菅さん作品

 髪形や洋服、表情まで同じで、まるで双子の姉妹を撮影したかのようなポートレートは、1人は菅自身、もう1人はそっくりのラブドールだ。自分の頭部の型を取って作った人形と一緒に写るセルフポートレート作品で、一眼レフで撮った作品のほか、スマートフォンで撮影した人形との自撮り写真をスライドショーにした映像作品も公開する。「人形と人間の境界が、フィルターやアプリの加工によって曖昧になり、そのどちらにも見えてくる」という。

新作の一つ

 今回は初の試みとして、立体やインスタレーション作品の制作に積極的に取り組んだ。立体作品のモビールは、赤ちゃんの視力を訓練するものでイタリアの美術家、ブルーノ・ムナーリが開発した設計図をアレンジ。円形のモチーフを手作りした。「自分が思っていることを直接伝えるやり方で表現したい」と、インスタレーションはアトリエで実際に使っているライトや背景を会場に持ち込んで、LED(発光ダイオード)ライトで鮮やかなグラデーションを映し出した空間を作り上げた。

 白い花を題材にした写真作品では、マゼンダ、グリーンといったカラフルなライトを当て、さまざまなレンズフィルターをかざした。「白い花がどう写るのか。花自体が本物か偽物か。美しさや、驚きを作品を通して感じ取ってほしい」と話す。(高橋 円)

 20日まで。一般200円(カタログ1種類付き)、中学生以下無料。午前11時~午後7時。問い合わせはBankART1929オフィス、電話045(663)2812。

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