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収蔵品展 作家 身のまわり その2

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2021年2月19日(金) 18:24

里見弴の愛用品を展示する一角=鎌倉文学館

 【2021年2月19日紙面掲載】

 鎌倉ゆかりの作家ら10人を取り上げ、愛用品や自筆原稿、鎌倉が登場する作品など約130点の所蔵品を通して紹介する。

 身の回りに置いた品々には、没頭した趣味や創作につながる好みが感じられる。野球好きだった里見弴(とん)のユニホームは背番号「80」。自身の傘寿と大佛次郎の古希を祝う野球大会で着用したもので、会場の御成小学校には、川端康成をはじめとする鎌倉在住の文化人らが応援に集まった。

 釣り好きの林房雄が愛用した原稿用紙は魚の模様入り。俳人の星野立子が持っていたウサギの土鈴は、生まれ年のえとにちなんだ収集品だ。赤が好きだった映画監督の小津安二郎が、自身の初カラー作品「彼岸花」に登場させたスウェーデン製の赤いやかんも並ぶ。

 「愛用品には、それぞれの個性がよく出ている」と同館の山田雅子学芸員。パネルにして紹介している鎌倉に関する作品や日記からは、交流関係や当時の鎌倉の町の雰囲気も伝わってくる。

 鎌倉文学館:4月11日まで。月曜休館。江ノ電由比ヶ浜駅下車徒歩7分。問い合わせは同館、電話0467(23)3911。

 
 

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