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柳澤紀子―Miasma 瘴気(しょうき)―

文化・科学 | 神奈川新聞 | 2020年11月27日(金) 17:52

「静かに草を食む」(2020年)

 【2020年11月27日紙面掲載】

 原発や科学技術と人間の関わりといった社会的なテーマを反映した作品を手掛ける画家・柳澤紀子の銅版画やミクストメディアなど23点が並ぶ。

 東京芸大在学中にゴーギャンの木版画「ノアノア」に感銘を受け、同大大学院ではフランス留学から帰国した銅版画家・駒井哲郎に師事した。人と自然、特に動物との関わりを強く意識した作品や、人体をモチーフに人間の内面を深く掘り起こそうとする作品に取り組んできた。

 新作「静かに草を食む」は、新型コロナで多くの人々が犠牲となっている現況で、改めて生と死に向き合って制作された。首をはねられた羊の姿には、神にささげられる供物のイメージが重なる。

 「Test Zone」は、チェルノブイリ原発事故で被災したウクライナの首都キエフを、2006年に訪問して以来、制作しているシリーズ。傷ついた動物や核施設をイメージした図像から、怒りや不安など複雑なメッセージが読み取れる。

 カスヤの森現代美術館:12月20日まで。月~水曜休館。一般700円ほか。問い合わせは、電話046(852)3030。

 
 

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