小柴昌俊氏死去、各地から悼む声
文化 | 共同通信 | 2020年11月13日(金) 18:38
2002年のノーベル物理学賞の受賞者で、宇宙から降り注ぐ素粒子ニュートリノを世界で初めて捉えた東京大特別栄誉教授の小柴昌俊(こしば・まさとし)氏が12日午後9時19分、老衰のため死去した。94歳だった。天文学の新たな分野を切り開いた小柴氏の死去が明らかになった13日、各地の関係者から業績をたたえ、死を悼む声が上がった。
小柴氏の弟子の梶田隆章東京大教授は「研究の大きな流れや大切なものをつかむ力がすごく強かった。小柴先生のおかげで今の自分がある」と語った。江崎玲於奈横浜薬科大学長(95)は「本質を見抜く力があった。偉大な人が亡くなり残念だ」と語った。
小柴昌俊氏死去、各地から悼む声
ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊氏の死去を受け、取材に応じる東京大の梶田隆章教授=13日午後、千葉県柏市 [写真番号:410974]