横須賀市在住の人気料理家、飛田和緒さんと、長野県でりんご農家を営むせっっちゃんこと堀田節子さんの15年以上に及ぶ交流から生まれたレシピ本「せっちゃんの保存食」(KADOKAWA、1595円)がこのほど発売された。
保存食作りの名人、せっちゃんの味と人柄にほれ込んだ飛田さん。「おいしいものを食べると黙っていられない。せっちゃんの作る味を、ぜひ読者の皆さんにも伝えたくなって作った一冊です」という。
作ったことはなくても口にする機会は多い「梅のかりかり漬け」や、信州を代表する漬物の「野沢菜漬け」といった漬物を中心に、常備菜やシロップなど、季節ごとに80以上のレシピを紹介している。
保存には冷凍、冷蔵もあるが、瓶詰めにするのが「せっちゃん流」で、瓶詰めの方法を写真を添えて丁寧に解説。飛田さんも「一手間かかりますが、瓶に詰めれば常温で保存ができるので、保管が楽になりました」という。
「レシピはもちろん参考にしていただきたいですが、読み物としてもお薦めです」と飛田さん。共に収穫を喜び、楽しげに台所に立つ2人の姿から、人と人が交わす温かさと食べ物への愛情が伝わってくる。