1. ホーム
  2. ニュース
  3. カルチャー
  4. 文化
  5. 「ヴィンテージアロハシャツの魅力」展 茅ケ崎市美術館

アロハシャツの歴史をひもとく 
「ヴィンテージアロハシャツの魅力」展 茅ケ崎市美術館

文化 | 神奈川新聞 | 2020年10月5日(月) 18:45

貴重なビンテージアロハシャツが並ぶ会場。アロハシャツを着用して来場すると入場料が100円引きになる=茅ケ崎市美術館

 公立美術館では初となるアロハシャツの展覧会「ヴィンテージアロハシャツの魅力」が、茅ケ崎市美術館(同市東海岸北)で開催中だ。同市とハワイのホノルル市・郡の姉妹都市締結5周年の記念展。日本からの移民やハワイの観光業と深く結び付いたアロハシャツの歴史をひもといている。

 アロハシャツのブランド「SUN SURF(サン サーフ)」を手掛ける東洋エンタープライズの小林亨一代表のコレクションから、1930年代から50年代にハワイで作られた貴重なビンテージ122着と、国内外のさまざまな分野のアーティストがデザインした同ブランドの55着が並ぶ。

 アロハシャツの草創期は30年代。日本人が経営する個人商店に、観光客が土産物用のシャツをオーダーしていた。男性はシャツ、女性はムームーと呼ばれるドレスをそろいの柄で注文。一晩で仕立てられたものを翌日に着用して遊びに行くというリゾート地ならではの楽しみ方だった。生地には、日本が洋装用に輸出していた和柄の幅広い生地を使用した。

 「アロハシャツ」の最も古い表記は、35年6月28日の「ムサシヤ・ショーテン・リミテッド」による新聞広告だ。同店の前身は、ハワイと日本政府が公的に認めた最初の「官約移民」として1885年に海を渡った東京出身の仕立職人、宮本長太郎が創設した「ムサシヤ」だ。アロハシャツの中心的なブランドだった。

 富士山や虎、竜など着物に見られる和柄が多いこともあり、アロハシャツのルーツは移民が持ち込んだ日本の着物ではないかといわれる。だが、当時の移民の生活は苦しく、わざわざ柄物の着物をリフォームする必要性も余裕もなかった、と研究者らは指摘する。

 ハワイの観光産業が本格化するとより南国らしい柄が求められ、ハワイならではの色鮮やかな花や魚、ヤシの木などトロピカルな柄がもてはやされた。

 さらに米国本土のシャツメーカーが参入すると、より多様な柄やパターンが生まれていった。

 東洋エンタープライズの担当者は「初めて展示するものもあり、ビンテージの中でも特に希少なものをえりすぐった。古き良きものの魅力を多くの皆さんに知ってほしい」と話した。

 11月8日まで。月曜休館。一般800円ほか。問い合わせは同館、電話0467(88)1177。


アロハシャツに関するその他のニュース

文化に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

カルチャーに関するその他のニュース

アクセスランキング