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人と人を結ぶアーティストの力 「黄金町バザール2020」開催中

文化 | 神奈川新聞 | 2020年9月23日(水) 18:55

竹本真紀の「私が子どものときに見た風景」は1960年ごろの横浜を描いた作品=「黄金町バザール2020」会場

 「アートによるまちづくり」に取り組む横浜市中区黄金町周辺を舞台に、アートフェスティバル「黄金町バザール2020」が開催中だ。コロナ禍で海外アーティストの滞在制作が困難な中、「アーティストとコミュニティ」をテーマに掲げ、地域や共同体における芸術家の存在意義を問い、人と人を結び付けるアーティストの力を訴えている。

 会期を二つに分け、第1部は同町で長期にわたって滞在制作を行っている42組、第2部は公募と推薦による6カ国9組のアーティストの作品を紹介する。

 黄金町エリアマネジメントセンターの山野真悟ディレクターは、思いもしなかった新型コロナウイルスの影響で「予定していた多くのことができなくなった」と嘆く。海外アーティストが来日できなくなるなどの対応に追われ、制作・展示方法の変更、工夫によって開催にこぎ着けた。

 テーマについて「当初はアーティストはコミュニティーにどう関わるのか、との切り口で考えていたが、この地域にアーティストを残したい、という考えに変わっていった」という。

 同町で滞在制作を行うアーティストは約50組。コロナ禍の中、同センターは運営者としてアトリエの賃料を割り引くなど努力してきたが、経済的に行き詰まり、制作を中断した者もいる。

 「来年以降、町中でのレジデンスという取り組み自体、続けられるのか」と危惧する。だが、「アーティストには人と人を結び付ける力があり、コミュニティーを形成する力がある」と、地域の中で欠かせない存在だと訴える。

「山本アパート」での展示風景=「黄金町バザール2020」会場

 そうしたアーティストらの作品が町に散らばり、来場者の思うままに向き合えるのが同フェスティバルの魅力だ。

 韓国出身のキム・ガウン(33)による「旅の途中、そのどこか」は京急線の高架下に設置された鋼板に、幅15メートル、高さ3メートルにわたって描かれる壁画。第1部の会期中に公開制作するもので、初日は下絵状態だった。昨年4月から滞在制作を続けており、人の2面性を表すクマとウサギが旅する情景に、町の印象を混ぜ込んだという。

 キムは「50人近くのアーティストが住んでいて住民とも交流があり、町全体が家族のような場所。人とつながっている感覚が強い」と話した。

 横浜を拠点に活動する竹本真紀(43)はインスタレーション「私が子どものときに見た風景」を発表。黄金町と寿町で生まれ育った二人に取材し、朝鮮人の親を持つ子どもへの差別を取り上げた。

 第1部は10月11日まで、第2部は11月6日から29日まで。10月8日を除く木曜休場。会期中、何度でも使えるチケットは一般千円、高校生以下無料。問い合わせは同センター、電話045(261)5467。

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