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追う!マイ・カナガワ
湘南弁? 「だべ」とは何か ルーツを調べてみると

社会 | 神奈川新聞 | 2022年6月27日(月) 05:30

 「県内の方言で『じゃん』は有名ですが、『だべ』はいつから使われ、どこまで広まっているのでしょうか?」。逗子市に住む女性がFMヨコハマ「ちょうどいいラジオ」を通じて「追う! マイ・カナガワ」取材班に寄せた疑問。デスクから「君は湘南出身? 『だべ』の質問は多いんだよね」と記者に手渡された。湘南弁の「だべ」とは一体何なのか─。調査に行くべ。

インパクト絶大

コロナ禍、市民らに「自粛は闘いだべ。」と呼びかけた=2020年4月、JR藤沢駅南口(フジサワ名店ビル提供)

 「だべ」と言われ、自分も気になっていたことにあらためて気付く。そして、あるメッセージが刻まれた懸垂幕が頭に浮かんだ。

 『自粛は闘いだべ。』

 新型コロナウイルス禍が始まった2年前、藤沢駅南口の「フジサワ名店ビル」に垂れ下がっていた。昭和レトロを今に残すあのビルに向かおう。

 「『だべ』はスパッと出てきた」。名店ビル取締役の増田隆一郎さん(46)こそ、2020年4月の緊急事態宣言下に懸垂幕を掲げた本人だ。

 創業55年の名店ビルを「55歳の商店街のおじちゃん」と見立てて、「自分たちでしか言えないこと」を突き詰めた結果が、「闘いだべ」という言葉だった。インパクトが強かった分、反響は両極端で、「下品な言葉を使うな」と怒りの声も寄せられたという。

 下品かはともかく、湘南の「だべ」はヤンキー言葉として広く知られたことがある。ヤンキー漫画の名作『湘南爆走族』は作中で「だべ」が頻繁に使われ、映画化されるなど1980年代に人気を博した。

 作者の吉田聡さん(61)の出身地・藤沢市辻堂を歩いた。令和時代にヤンキーは見当たらないが、商店街で昔ながらの鮮魚店が目に留まった。戦後から続く2代目店主(75)は生まれも育ちも藤沢という。「だべ」を使うかと尋ねた。

 「子どもの頃から使ってる。方言じゃねえべ

 店主は「親が『だべ』を使ってたから、言葉の隅々に『べ』が残っている」と続けた。自然と出るのかと聞くと店主は答えた。「そうだべ」─。店主の妻が隣でほほ笑んでいた。

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