人口減少に伴う強制合区により定数が実質的に2から1に削減された県議選の南足柄市・足柄上選挙区。合区前の各選挙区では自民党会派に所属していた現職2人だが、今回は党推薦の無所属同士で争う形となった。互いに地元を固めつつ“敵陣”攻略に頭を悩ませる中、保守対決の隙を突く形で無所属の新人も参戦。一つのいすを巡る「あしがら決戦」がヒートアップしている。
「アウェーでの戦いは先が見えない」「支持層が重なるだけにどう攻めるべきか」。陣営からは、こんな嘆き節が漏れた。
人口規定で強制合区となったのは南足柄(定数1)と足柄上(同1)の2選挙区。旧南足柄選挙区の現職・瀬戸良雄氏(71)と旧足柄上選挙区の現職・杉本透氏(65)に加え、新人の山田貴弘氏(51)が出馬し、三つどもえの戦いを繰り広げている。