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時代の正体 ヘイトスピーチ考
川崎市、12月議会に罰則条例案 実行性いかに確保

時代の正体 | 神奈川新聞 | 2019年10月25日(金) 05:00

 あらゆる差別を禁止し、ヘイトスピーチに罰金を科す条例作りが進む川崎市で極右政治団体・日本第一党が19日、7度目のヘイト街宣を行った。2カ月ぶりに繰り返された醜悪な振る舞いは罰則という厳しい対処が不可避な状況を端的に表す。12月議会で示される条例案でいかに実効性が確保されるのか、専門家からはヘイトスピーチの定義付けで課題を指摘する声も上がる。

再び街宣活動

 多国籍料理の出店も並ぶ多文化共生のまちらしいイベント「いいじゃんかわさき」が開催された19日のJR川崎駅前。第一党が外国人への差別をあおる危険な集団であることをマイクで周知する市議にメンバーが詰め寄る。「われわれがいつヘイトをしたんだ」。昨年8月の「暴れるな!朝鮮人」という横断幕を指摘されると、「暴れてるから暴れるなと言ってるんだ」と声を荒らげ、差別扇動を正当化してみせた。

 デマを用いて憎悪をあおる毎度の醜悪さ。抗議する市民を引きずり倒したこともある谷地中忠彦氏は「ババアうるせえぞ」と女性蔑視の暴言を吐くなど粗暴さもいつも通りだった。市は「教育や啓発の限界を超えている」と罰則の必要性を説く。市PTA連絡協議会の元役員でもある谷地中氏の人としてあるまじき言動は、差別に染まった人物の危うさと教育、啓発の無力さを確かに物語る。

典型

 
 

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