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第37回大会を振り返って2021年10月13日

トップコンサートのフィナーレ。杉山さんも指揮者の上野先生も良い表情しています


皆さん、こんにちは。
10月3日に3名のソリストによるトップコンサートが無事開催されました。
12月から2022年2月までいくつかの入賞記念コンサートが残っていますが、とりあえず今年の第37回音コンの大きな行事は全て終了しました。

思えば約1年前の今頃は、新型コロナウイルスが一旦収束しかけたこともあって音楽堂とフィリアホールで「チャレンジコンサート」を行い、ホールでコンクール・コンサートができる手応えを掴んで第37回大会の準備を進めていました。
しかし実際に実施してみると2度の「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」が相次いで発令され、肝を冷やすことの連続でした。
横浜市の春休みが1日ずれ込んでしまい、3月26日の初日に1つの会場を午後スタートで会場定員削減としました。その後も2つの会場が実施ギリギリまで17時閉館であったり、4月下旬に東京で発令された3度目の緊急事態宣言のあおりを受けて商業施設内のホールが閉館の可能性があったりと次から次へと新たな事態が発生し、「今度こそダメかも」と諦めかけたこともありました。6月13日のフルート部門本選を終えた時には本当に脱力感でいっぱいでした。10年この仕事をしてきて、今回が一番キツかったです(まあ年齢も年齢ですし…)。


最初に本選を行ったユースピアノ部門。表彰式まで何とか開催できた


ユースピアノ部門に続き、ヴァイオリン部門でも音楽堂で本選を実施

続く入賞記念コンサートも3度目の緊急事態宣言下ということもあって気が抜けぬ想いは変わりがありませんでした。開催の中止や延期を打診されたり、「本当に開催しますか?」との問い合わせが続いたり、出演を見合わせる人が出たりと、不安視する声が上がる中で実施しました。
見学をした他のコンクールやコンサートも表面上は淡々と運営している様でも、準備段階から見えないところで今までにない苦労をしていることは我々同様、いや全国規模のものであれば我々以上かもしれません。

今年の反省を踏まえて、来年の運営方法をどうするかを検討しなければなりません。課題としては
・一般客を受け入れるか、今回同様参加者の関係者もしくは事前申告の指導者・関係者に絞るか
・更衣室は設けるか(せめて女性だけでも)、設けないか
・ユースピアノ部門では事務局側で足台の用意をするかしないか
・ヴァイオリン部門とフルート部門の音出しは「1名で短時間」にするか「3名程度で長時間」にするか
11月の課題曲発表の際に発行する応募要項の中には注意事項として上記の課題についていくつかを記載をするつもりです。新型コロナがなければ全部参加者にとってプラスになる選択が出来るのですが、あとひと冬越さなければ新型コロナの傾向がつかめないのが正直なところで、まずは感染症対策を優先に考えなければいけないのかもしれません。
ただ状況を鑑みて、今年の様な「あれもダメ、これもダメ」は少し緩和してみたいと思っています。まずは演奏中のマスクはやめたいですね(ほとんどいませんでしたが)。あと会場での記念写真もノーマスクで撮りましょう。(tsuka)


初めてフィリアホールで開催したクリスタルコンサート


今年は9社11人がステージに立っミューザ川崎シンフォニーホールでの交流の響き