1. かながわ音楽コンクール
  2. スタッフブログ
  3. ユースピアノ部門第1次予選が終了しました

ユースピアノ部門第1次予選が終了しました2021年4月1日

今回からプログラムは会場毎に。軽くなった~

皆さん、こんにちは。
遂に、「かなコン」が始まりました! 
春らしい陽気の中で3月26日、小田原市民会館(今回で最後になります)と青葉公会堂の2会場でユースピアノ部門がスタートし、30日に第1次予選を無事終えることができました。
開催の4日前に緊急事態宣言が解除されたものの、陽性者数は今でも増化しています。毎日の感染者数報告に気を揉みながらも、何とか最終日となる6月13日のフルート本選まで行われることを信じて運営していきます。

終了したユースピアノ部門第1次予選について簡単におさらいをします。今回741人がエントリーし、4人の欠場が出た中で232人が第2次予選に進みました。部毎の分析として
幼児の部=88人→27人(31%)、小学校低学年の部=184人→55人(30%)、小学校中学年の部=179人→59人(33%)、小学校高学年の部=114人→34人(30%)、中学生の部=98人→30人(31%),高校生の部=78人→27人(35%)*(  )は進出率
と、どの部も30%~35%と大差がない進出率になっています。5会場の審査に立ち会い小学校中学年の部と高校生の部の評価が高いところがありましたが、全体としては抜きん出た年代や会場間の差があった訳ではありませんでした。

使用した10会場で執った感染症対策もほぼ同じ対応ができました。受付で〈検温〉→〈指先消毒〉→〈参加票提出、入館チケットのもぎり〉→〈注意事項の説明〉→〈プログラムのピックアップ〉を行い、いつもより短めの待機時間でいつもより少なめに呼び出しをして舞台袖へ。袖でも『指先消毒を行ってから演奏し、戻って来たら再び指先消毒をして退出』のローテーションを行っていただきました。
袖で皆さんが座った席は神奈川新聞の強者たちが1席1席せっせと除菌シートで拭きました。限られた対策しか執れない中、少しでも感染リスクを減らすため座席除菌や検温、2度の指先消毒指示などは第2次予選でも実施していくつもりです。

会場ではやはりというべきか、着替えて演奏する人が多かったです。35回の時に更衣室を設け(一部は女子のみ)好評でしたので、今回もそのための部屋を用意しましたが何度か検討を重ねた結果、感染リスクを避けるために着替えを推奨しない方針を決めました。
「家から着てくる」「自家用車の中で着替える」等で本番の舞台に臨む人がいることは予想していました。中には会場のお手洗いで着替えた人もいたかと思います。気持ちは充分理解できますが、やはりトイレの感染リスクは高いと聞いていますのでお薦めしません。さらに近隣施設のトイレは絶対ダメです。不特性多数が利用するためホールよりも更にリスクが高いはずです。普段着で弾いてもちゃんと通過した人がたくさんいますので、第2次予選は我慢していただけたら幸いです。
審査の内容はお伝えすることはできませんが、立ち会った時に印象に残った審査員のコメントを記載します。
中学生・高校生の部の課題曲「ベートーヴェン、ハイドン、モーツァルト」のソナタについて「皆んな上手なんだけど、あまり個性を感じない。何かAIの演奏を聴いているみたい」と訝(いぶか)しむ声がありました。
その一方で「●●を聴いて鳥肌が立った! あのリズム感は教えてできる訳ではない。なんとも言えない深みがあって大人の演奏だ」と審査員から大絶賛された人も。
残念ながら私はこの人の演奏を聴いていないのですが、ここまで審査員の先生が褒めることは希有なので、次は(もちろん第2次予選に進出しましたよ!)是非拝聴したいと思っています。機会があったらお話しもしてみたいです。
第2次予選に進まれた人はおめでとうございます。あと2週間ほどで本番となりますが、この期間を有効に活かしてください。また、残念ながら進めなかった人も気持ちを切り替えて次の目標を探しましょう。コンクールは人との競争ではなく、自分の達成度を試す機会です。運営している本人が言うのも何ですが、この結果が絶対ではないですよ。参加された皆さんに共通なのは、もうすぐ届く審査員の講評を読んで足りなかったところと良かったところをチェックしてください。 (tsuka)


関係者制限の運営のため、事前に配布したチケットで管理しました