課題曲、発表しました2020年11月20日


皆さん、こんにちは。
このところ、新型コロナウイルスの陽性者数が急増しています。今のところはとても温暖な日が続いているだけに、冬らしい気候になった時にどうなるのか一抹の不安はありますが、あまり心配ばかりしない方が良いと思います。マスク、手洗い、消毒など日常生活の中でできることを続けて行きましょう。

先日、クラシックとジャズのコンサートを同じ日に鑑賞してきました。14時にみなとみらいホールで「横浜市招待国際ピアノ」関連のコンサートを前半まで聴き、17時に昭和音楽大学内のテアトロ・ジーリオ・ショウワで「かわさきジャズ」を堪能してきました。ジャズのコンサートは久しぶりでとても楽しかったのですが、ステージ上での感染症対策の観点から2つのコンサートを比較するとジャンル特有の性格を考慮しても、こうも違うのかと改めて驚かされました。
詳細は省きますが、音楽催事の運営者としてジャズのライブと比べたらクラシックは危険要素がほとんど無いと判断できます。ただ舞台裏については表舞台ほどの差はないと思われますが。

さて、前置きが長くなりましたが、20日に第37回大会の全4部門の課題曲が発表されました。予想されていた人は当たりましたか?
今回から郵便局で入金された方は、入金後「かなコン」のホームページにある参加部門ごとの「郵便振替専用応募フォーム」(https://www.kanaloco.jp/kanacon/entry-202137.html)に参加する部や課題曲、希望会場などを入力する必要があります。入金後この手続きをお忘れになるとエントリー完了となりませんのでくれぐれもご注意ください。

ご覧になられておわかりの通り、フルート部門とピアノ部門は前回と変わっていません。両部門とも隔年開催で、ピアノ部門はこの傾向(自由曲→作曲家を限定しての選択→40分を超える課題曲)で落ち着いていますし、フルートは前回中止となった課題曲をそのまま流用しても不公平感が薄いと判断しました。

ヴァイオリン部門はお気づきの方がいらっしゃるかと思いますが、前36回の課題曲がベースになっています。幼児の部は全く一緒。小学校低学年の部は第1次予選のバッハの「メヌエット」2曲に第2次予選の課題だったゴセックの「ガヴォット」を追加し第2次予選、本選とも全く違う曲に変更しました。ちなみに前回の本選はドヴォルザークの「ユーモレスク」でした。
小学校中学年は前回から各ステージで1曲ずつ選択肢を増やしています。第1次はバッハの「ブーレ」、第2次はファーマーの「ホーム・スイート・ホーム」、そして本選の「エア・バリエ」は「ロッシーニ」を追加しました。小学校高学年では第1次予選だけドヴォルザークの「ソナチネ」からヘンデルのソナタ2曲へ変更し、第2次予選・本選は流用しました。
中学生では第1次予選でクライスラーの「コレルリの主題による変奏曲」を追加、第2次予選は例年同様のローデの「カプリース」、本選ではプロコフィエフの協奏曲がチャイコフスキーに変わりました。
高校生は第1次予選ではモーツアルトの協奏曲第2番が追加され、第2次予選は流用、本選はヴュータンの協奏曲第4番が追加。一般は第1次予選のベートーヴェンが「ロマンス」(日本音コンの課題曲!)からソナタ第1番と第3番からの選択に変更。第2次予選のバッハの無伴奏はソナタ第2番「アンダンテ」から第1番「アダージョ」になりましたが、パガニーニは変更なし、本選が「任意の協奏曲」を「無伴奏曲も含めた1曲または複数曲」の20分以内のプログラムにしました。

ヴァイオリン部門は小学生で試みた課題曲の選択制が上の学年でも採用される様になりました。課題曲はそのコンクールのレベルや傾向・主旨などを標榜するバロメーターだと個人的に思っています。その意味では多少、難易度の差を設けることで参加できる人が広がれば良いと思っていますが、かえって迷いを生じることになっていますでしょうか? 皆さんの感想などを伺えたら今後の参考になりますね。
次回はユースピアノ部門の課題曲について述べたいと思います。(tsuka)


クラシックとの比較が参考になった「かわさきジャズ」


フルート部門も今回、開催します(34回大会表彰式から)