チャレンジ・コンサートを開催します!2020年8月28日
皆さん、こんにちは。
本日(8月28日)、「かなコン」のホームページ・トップに「チャレンジ・コンサート」のご案内を掲載しました。このコンサートは新型コロナウイルスの感染拡大防止で中止になってしまった第36回大会にエントリーされた人を対象にした演奏会です。
10月4日(日)の県立音楽堂はユースピアノ部門、11月1日(日)のフィリアホールはヴァイオリン部門の方で行います。県立音楽堂はユースピアノ部門で3年ぶりの本選会場でした。まだ本選に進出されたことがない人や本選が別会場だった人にとっては“憧れの舞台”で、過去に音楽堂で演奏された人には“ホームグラウンド”の様な懐かしい会場ではないでしょうか。また、フィリアホールはヴァイオリン部門では毎回第2次予選会場として使用されているお馴染みのホールです。両会場とも音響が素晴らしく、生演奏の舞台としては申し分のないホールです。
今回この企画に及んだのは、「かなコン」中止以降も多くのコンクールやコンサートが中止や録画になり、生演奏ならではの緊張感と一体感を体験できる数少ない場を「かなコン」でお会いできなかった皆さんに、コンクールが出来なかったことへのお詫びも兼ねて提供したいと思ったからです。元々は両会場とも別の目的で使用する予定でしたが、やはり新型コロナの影響で開催できなくなってしまいましたが、せっかく押さえた会場なので今回の目的で使用したい旨を打診した際に、音楽堂さんもフィリアホールさんも快く承諾いただきました。本当にありがたかったです。
せっかく“良き会場”で行うのだから、より本番の「かなコン」に近い環境で実施したいと考えました。皆さんがステージに出る際にはお名前を呼んで送り出します。『密』の状態や換気に注意して更衣室を用意しますのでお気に入りの服装で演奏してください。お二人の審査員に皆さんの演奏をお聴きいただき、講評をお願いしました。当日お渡ししますので、是非他の人の演奏を聴くなどしてお待ちください。ホール内は間隔を空けて座る様になっていますし空気の循環や消毒液の配備などの感染症対策を執っています。
仲間内や音楽教室で行う演奏会とは違う雰囲気の中での生演奏は緊張するかもしれませんが、コンクールのように“審査される”訳ではないので、ほどよい緊張感を感じながら伸び伸びと楽しんでください。
また今回は特例として保護者の方に限り、出演者の動画撮影ができます。今後の動画審査に備えた撮影の予行練習にもなりますし、学年によってはあるコンクールに提出用の動画を撮ることもできます。10月4日のユースピアノ部門では、かなコンの本選や記念コンサートで販売・記念用DVDを作成しているプロのスタッフが撮影をし、販売を行います。コンクール提出用のショートバージョン(演奏のみ)と記念用のロングバージョン(お名前のコールから舞台袖への退場まで)の2種類を用意する予定です。
同じ試みは9年前の東日本大震災で中止になった時にも行っています。そのときはユースピアノ部門の参加者だけが対象で、会場も横浜市内の大学の施設でした。その時と比べると今回は金額も安く、環境面でも一層充実しています。
「チャレンジ・コンサート」に何人お申し込みいただけるか不安はありますが、とにかく次のコンクールの発表前に何かしなくてはと思っていたので、やっとこの時期に実現できてまずはホッとしています。8月になってから他のコンクール会場で何人かの方にお会いしていますが、皆さん暑い中コロナに負けず頑張っています。1年お会いしていないだけなのに確実にステップアップされていたり、身長が伸びて一段と大人になられていて、改めて皆さんと同じ空間を共有できる楽しさを痛感しました。
今回の「チャレンジ・コンサート」が皆さんとの再開の第一歩となればと思っています。(tsuka)