1. かながわ音楽コンクール
  2. スタッフブログ
  3. 演奏会、コンクール再開の中で

演奏会、コンクール再開の中で2020年6月19日

皆さん、こんにちは。
いよいよ梅雨のシーズンになりました。蒸し暑い日が続いていましたが、雨が降ると暑さが一段落します。
皆さんから演奏の機会を奪った新型コロナウイルスは「暑さと湿気に弱い」との説がありますが、果たしてどうなのでしょうか? 緊急事態宣言解除からもうすぐ1ヶ月。完全に終息するとは思えませんが季節性のウイルスならこの時期は沈静化するはずです。日によっては70人を超える新規感染者が検出されている状況なので、しばらくはきちんと対策を怠らない様にしなければいけませんね。

予定では今日(6月19日)から屋内イベントがステップ2に移行します。一番の違いは「観客の上限が100人から1,000人に変更」と「県をまたいでの移動が可能=在住県以外で開催のコンクールにも参加可」になったことです。これで大概のコンクールは運営が可能になります。
「かなコン」で使用するホールでも各館、使用するにあたって感染対策のガイドラインをマニュアル化され、利用者に配布しています。来年のコンクールに向けて諸々の会場から施設利用のガイドラインを入手し始めていますが、どのホールもだいたい同じような内容になっています。
◯スタッフ、来場者、出演(出場)者にはマスク着用、検温の実施
◯入り口(受付)、楽屋、トイレ、舞台袖に消毒液の設置
◯来場者には名前、連絡先を書いてもらい、感染者が発生した場合に追跡できる様にする
◯客席使用は席数の半分以下。ステージ前の数列は使用不可(飛沫対策です)
◯管楽器使用の際には唾受けなどの対応
◯チラシ、パンフレットなどの配布は手渡しではなく机置きなど
◯出演者へのプレゼント、サイン会はNG
*一部の施設では
◯舞台上、舞台袖は土足禁止
◯鍵付き傘立ての使用禁止

コンクールを開催する主催者のホームページにも感染症対策を掲示していますが、上記のガイドラインに基づき関係者だけとする入場者制限や集合時間別に集める参加者数を分散化するなど「コンクールならではの人数コントロール」をかけて運営して行くことです。また、着替えを推奨しない、通過発表は当日行わないなどもほとんどのコンクールで執られている措置です。

同じ音楽催事でも楽器によっての対応の違いがあります。弦楽器は無伴奏であれば特別な対応は必要ない様ですが、ピアノは鍵盤をアルコール消毒する訳にいかないので演奏者が演奏前後に指を消毒するように促していることが多いです。
更に厳しいのが木管楽器=吹く楽器と声楽です。どちらも飛沫対策が必須となりますので、
「歌とブラスバンドは遠慮して欲しい」とする施設もあります。ただ、楽器の飛沫についてはヤマハミュージックジャパンがホームページ上で検証を公開しています。実験結果について「楽器演奏による飛沫の飛散距離と左右の広がりにおいては、くしゃみ、発声と同等以下であることが観測されました」と表記されています。詳細は以下をご覧ください。
*「管楽器・教育楽器の飛沫可視化実験」
https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/visualization_experiment/

関係者による入場者制限がかかる中、私も可能な限り他のコンクールを視察できればと思っています。現場を見ることが来年の「かなコン」の実施には不可欠ですし、他のコンクールの運営団体からヒアリングができれば、ぜひ「かなコン」にフィードバックをして行きたいと考えています。これからいろいろなコンクールに参加される方は、感染に充分に注意されながらステージで演奏できる喜びを体感してください。我々も次37回の「かなコン」の前に演奏の場を提供できるように常に機会を伺っています。(tsuka)



以前、同じ会場で行ったヴァオリンとフルートの演奏会。これからしばらくは演奏する楽器によって対応も変わります