交流の響きを終えて2019年10月24日

みなさん、こんにちは。
大型台風が隔週で襲来し、日本中に大きな爪痕を残していきました。
10月6日にトップコンサートを、そして19日に交流の響きを開催しましたが、両日とも奇跡的に台風が来なかった週でしたので事なきを得ました。ただ今回はたまたま運が良かっただけに過ぎず、来年以降は常にその危険性があることを想定していかなければならないと思います。

19日に開催をした「交流の響き2019」では「かなコン」代表でヴァイオリン部門県知事賞の小島孝恵さん他13人の人が全国からミューザ川崎に集い、それぞれの地域の代表として演奏を披露されました。これまでも福島が東日本大震災、熊本が熊本地震、広島が西日本豪雨などで甚大な被害を受ける中、出演者たちは健気に川崎に来られて地元の惨状や避難されている人たちの心情などをお話されていました。
今回は千葉、新潟、長野そして地元神奈川でも被災しています。当初台風15号の被害が大きかった千葉の義援金を募る予定でしたが後の19号で広範囲な被害状況となった為、地域を限らず「2つの台風被災地への義援金」として会場で募金を行い、大勢のご来場者の皆さんから温かいお気持ちをいただきました。長野代表の人が「僕の近所でヘリコプターが救助をしていて、『頑張れー』と応援する気持ちで見ていた」と懇親会で話していたのが大変印象的でした。

神奈川代表の小島孝恵さんはトリとしてメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトの第1楽章を演奏し、堂々と今年の交流の響きを締めていただきました。この曲は2週間前にトップコンサートで上野萌華さんが全楽章を演奏されました。小島さんに感想を伺うと「大きなホールでリハーサルの時に戸惑いました。本番では緊張したけど自分らしい演奏ができました」と語っていました。後にお母様から他の出演者の中にリハーサルから学んで本番で修正できている人を知り大変勉強になったと、改めて演奏の奥深さを教えていただきました。小島さんをはじめ、皆さんには一歩一歩段階を踏みながらたくさんの経験を積んで演奏の幅や深さを広げて欲しいと思っています。その為にコンクールはもちろん、色々な場面でのコンサートを企画してできるだけ大勢の人にお声がけしていきたいと思います。

台風襲来の最中にも幾つかコンクールが開催されていて、拝聴するつもりでいたものが中止になったり開始が大幅に遅れたりしたために慌ただしく予定を変更し、幾つかの会場に出向きました。あるコンクールでは課題曲を2曲演奏するのですが、ほとんどの参加者が2曲目の途中でカットされていました。中には2曲目の頭数小節でいきなりベル音を鳴らされた人もいて、実質1曲しか弾いていないと私は思いました。
「かなコン」のユースピアノ部門は幼児、小学校低学年、中学生、高校生が第1次予選の課題曲は1曲、小学校中学年と高学年が2曲となっています。予選で2曲弾ける方がお得感があるので他のコンクールを選んだと「かなコン」を敬遠した理由を伺ったことがあります。
確かに2曲本番で弾けるほうが充実した練習を積めるでしょうし飽きも来ないかもしれません。事務局で何度か「第1次予選も2曲で」という案もありましたが、時間的な問題や小さい子の負担を考えて幼児・小学校低学年のいわゆる「裾野」年代は本選まで1曲で構成しています。その代わり演奏カットはなしです。中学生・高校生の人には本当に申し訳ないのですが、長いソナタを選ばれた本当に一部の人だけ、ある時間でカットをさせていただいています。小さい人は絶対にカットなしです。
参加されている人の中には、いつ切られるかと思いながら演奏に集中できない人もいるのではないでしょうか。私たちは「この年代の人にはこのレベルの曲を習得して欲しい」という目的で課題曲を選んでいます。その曲の大事な部分が最後の数小節にあるかもしれません。また、出演者がその曲を選んだ理由にフィナーレが好きだからということがあるかもしれません。最後まで弾ききったことで課題曲として成立するのではないでしょうか。
ヴァイオリンやフルートでは伴奏のカットやカデンツァなし、または要項にカット部分を明記するなどで1人あたりの演奏時間を調整していますが、演奏中にカットはありません。もちろん参加者は増えて欲しいのですが、カットしなければいけないほど多くは望んでいませんし、増えても切らずに何とか対応することが運営努力と心がけています。

来月の今頃には皆さんお待ちかねの課題曲が発表できる様に準備を進めています。その前に近々に日程・会場を発表したいと思っています。来年もホール関係者や自治体担当部局の皆さんのご理解で県内の良き会場を押さえることができました。この場を借りましてお礼申し上げます。ありがとうございます。 (tsuka)


神奈川代表・小島孝恵さんの演奏

各地域代表の出演者がフィナーレで勢揃い