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ユースピアノ部門第2次予選を総括します2019年5月3日

皆さん、こんにちは。ゴールデンウィークもはや後半に突入しました。世間が新元号だの10連休だのと浮かれているのをよそに、今日もせっせと職場でパソコンに向かってじみーに作業をしています。公共機関のダイヤもずーっと休日なので、もうすっかり曜日の感覚がなくなっています。

10連休の頭3日にユースピアノ部門第2次予選を行い、本選進出者54人が決定しました。個人的にはとてもドラマチックな3日間でした。部毎の参加者→通過者数の内訳は、幼児の部27人→10人(37%)、小学校低学年の部64人→12人(19%)、小学校中学年の部60人→14人(23%)、小学校高学年の部28人→5人(18%)、中学生の部28人→6人(21%)、高校生の部19人→7人(37%)となりました。

この数字のとおり高校生が抜きん出て進出率が高く、ファイナリストの7人は審査員からとても高く評価されていました。7人とも小学生の頃から「かなコン」に参加していた常連で本選経験者です。受賞歴をお持ちの人も多く、「かなコン」を熟知した高校生による本選なので、今から大変楽しみです。高校生はユースピアノ部門の最上級部なので下の人たちの手本となる演奏を心がけて欲しいと常々言ってきました。「かなコン」でのキャリアを重ねて来た7人にとってはこの部門での集大成となる場なので、是非とも小中学生に模範となるような演奏をお願います。

幼児の部も高校生の部と同比率ですが幼児はもともと高めの進出率で、今回審査が少し甘かったかな?という印象でした。いつもどおり10人皆さん表彰しますが、前回から設けた「岩井宏之賞」受賞者をこの中から1人選出します。前回はすんなりと決まりましたが今回はどうでしょうか? 
第1次予選で高評価でした小学校中学年の部は14人が本選に進みます。23%と第2次予選でもレベルが高かったのですが、会場間で差があったように思いました。小学校低学年、小学校高学年、中学生はほぼ予想どおりの進出者数でしたが、中学生にはもう少し出て欲しかったですね。あと一歩のところだった人が2人ほどいただけに残念に思います。審査員から高評価だったらもっと選出できたのですが、いかんせんこの人数が精一杯でした。小学校高学年と中学生は、高評価だった小学校中学年と高校生に挟まれて気の毒だった点はありますが、それでもその年齢に相応しいレベルに達していた人が少なかったということなのでしょう。

中学生はあと数年後には最上級の高校生の部になります。今回と前回、高校生のレベルが高いのは数年前の中学生のレベルが高かったからです。その証拠に過去5年間のうち(30回~34回)県知事賞を3回中学生が受賞しています。一番伸びしろが大きい年代なのではないでしょうか。中学生の一層の奮起を期待します。また小学校高学年は「中学受験」を間近に控え、これを機にピアノから遠ざかってしまう(一時中止の人も含め)人が増えているとベテランのピアノ指導者から伺いました。これは日本全体の教育事情ゆえの問題なので、致し方ないのかもしれません。少子化、習い事でのピアノの優先順位低下とともに根深い問題です。

今回3会場を通してとても嬉しかったことが2つあります。1つは自分が出場した日の後に行われた会場に姉妹や友だちの演奏を聴きに来た出演者が数人いました。中には本選に進めず悔しい思いをしているはずの人もいて、健気に他の人の演奏に耳を傾けていました。また高校生の部では、これまで数えるほどしか観客がいなかったのが、今回結構な人数が残って聴いていてくれました。これも高校生が良かった理由になったかもしれませんね。ご来場いただいた皆さん、感謝しております。

数日後にはヴァイオリン部門の第2次予選です。ここでも第1次予選では最上級の一般の部が良かっただけに、進出者7人の演奏が気になります。課題曲がバッハの無伴奏ソナタ第1番の「フーガ」とパガニーニのカプリース。聴き応え充分のプログラムです。(tsuka)