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皆さん、明けましておめでとうございます。2019年1月11日

 今年もよろしくお願いいたします。

 冬休みも終わり3学期がスタートしましたね。受験を控えている人は、いよいよラストスパート!どれだけ充分に時間をかけて勉強しても不安はつきまとうものです。追い込みの段階だからといって睡眠時間を削って勉強しても風邪をひいてしまっては返って逆効果です。万全の体調で臨んでこそ実力は発揮できるのです。

 これはコンクールでも同じことで、エントリーしてせっかく曲が仕上がっても当日体調不良で欠場される人が毎年数名います。プログラムに名前が記載されているのにお会いできないのは大変残念です。コンクールの日が近づいたら是非、心と体を休めることを心がけてください。

 年末年始は4日ほどコンサートやコンクール会場にお邪魔して、「かなコン」出場者の演奏を拝聴しました。あるコンクールの入賞者が大勢出演した演奏会は年末年始の2回行われ、年末のみなとみらいホールでは出場者が多くてとても慌ただしい中でヴァイオリンを中心に、年始は初めて千葉のホールに伺いピアノの演奏を聴いてきました。

 3日のショパンコンクール全国大会は小学校3、4年生の部をたっぷりと40人聴いてきましたが、演奏を途中で切られる人の数が多かったのが気になりました。出場者が多く一人の時間が限られてしまうことや数分聴けば審査できるのかもしれませんが、最後まで弾き切らなくても出場者はその曲を演奏した気持ちになるのでしょうか?演奏を止めた時の物足りなそうな何人かの表情が目に浮かびます。

 「かなコン」でもある部門では一定の時間でカットすることがありますが1会場でせいぜい1、2回です。また基本繰り返しは省略していますが、邦人の課題曲などはなるべく繰り返しはありにしています。コンクールだから審査の為の演奏になってしまうのかもしれませんが、フィナーレがあってこそ演奏だと私が思うのは楽器が弾けない人間の見識に過ぎないのでしょうか。

 6日に二宮町ラディアンで行われたピアノ協奏曲の演奏会には大勢「かなコン」参加者が出演しましたが、本当に素晴らしいコンサートでした。小編成のオケをバックにお馴染みのピアノ曲を弾く試みは、良いソリストを育てるステップとして大事なことだと思います。小さい頃にたくさんの音を聴きながらテンポやリズムを合わせて曲を完成させて行く経験はとても貴重で、ヴァイオリン部門の篠崎史紀審査委員長もピアノ伴奏をしっかり聴いて弾いているかを審査で重要視しています。

 約20人のピアニストが楽しそうに弾いている姿を見ると、こちらも晴れ晴れとした気分になります。企画をされた指導者の方々や若きピアニストたちをステージ上でフォローされたオケの皆さんの熱意には頭が下がります。「かなコン」の最上位受賞者はかなフィルとコンチェルトを演奏するトップコンサートに出演できますが、弦楽四重奏や小編成でのコンチェルトなども「かなコン」入賞者でやってみたいです。

 最後に現時点(1月10日現在)での参加状況をお伝えします。今年はユースピアノ部門の人気会場が平日のためか、まだ定員に達した会場はありませんが結構なペースで参加者数が増えているところもあります。Aブロックのやまと芸文(23日)、小田原(24日)、ラディアン(27日)とCブロックのみどりアートパーク(24日)を考えている人は、そろそろ申し込みされた方がいいかもしれません。

 ヴァイオリンは日曜日の杉田劇場がみどりアートパークの倍近い人数になっています。ピアノ部門はいつものごとく、まったりと始まり締め切り間際にドドッと来る感じです。ユースピアノ部門からの入賞常連の方が「15歳からにしたので私、1次で落ちちゃう」と嘆いていましたが、果たして15歳の人、本当に来るのかな?(tsuka)