郷土の誇る歌手・坂本九さん=享年(43)=の生誕70年を記念した催しが11月から12月にかけて、川崎市内で相次いで開催される。1985年の日航ジャンボ機墜落事故で、非業の死を遂げてから26年。今なお多くの人に愛される九さんの楽曲や人柄を、演奏や映像、映画を通じて振り返る。
「音楽のまちづくり」の一層の推進を目的に、市は市アートセンター(麻生区)を会場に「坂本九生誕70年 映像・映画・音楽で綴(つづ)る『九ちゃんにあいましょう』」を企画した。
11月20日午後2時からは、九さんが出演した民放番組「7時にあいまショー」を特別上映。東京交響楽団「金管五重奏」が九さんのヒット曲を奏でるミニコンサートも行われる。定員180人で入場無料。
12月10日から16日には、九さん主演映画「ひとりぼっちの二人だが」(入場料500円)を上映。「映画の中の九ちゃん」と題したポスター展も同時に開かれる。
一方、出身地の川崎区は12月4日午後2時半から、サンピアンかわさきホールで「九ちゃんのまち 音楽のまち かわさき」を開催。市消防音楽隊による「吹奏楽で九ちゃん」や、小中学生ダンスチームによる「ダンスで九ちゃん」のほか、九さんを振り返るスライドショー、長女・大島花子さんを招いたトークショーなどが予定されている。
参加者が、天国の九ちゃんへメッセージカードを投函(とうかん)できる丸形ポストも設置する。定員700人で入場無料。
また、12月7日正午からは市役所第3庁舎1階ロビーで、市消防音楽隊カラーガード隊によるコンサートも実施される。
問い合わせは、「九ちゃんにあいましょう」が市市民文化室電話044(200)2030、「九ちゃんのまち」が区地域振興課電話044(201)3127。
【】