
6月に開館した真鶴アートミュージアム(真鶴町真鶴)で、初の企画展「平山郁夫とペルシャ陶器」が開かれている。平山さんが生涯をかけて通い詰めた東西交易路「シルクロード」に焦点を当て、ゆかりの絵画や陶器を展示している。11月30日まで。
15歳のときに広島で被爆した平山さんは、平和への願いを込めて仏教絵画を数多く手掛けた。仏教伝来の道となったシルクロードへの関心も高く、沿道の国々を100回以上訪れて文化遺産の保護活動に尽力。鎌倉に長く在住し、2009年に亡くなった。
今回、平山さんの日本画6点を展示。説法する釈迦(しゃか)を描いた大作「初転法輪サルナート」(縦173センチ、横124センチ)をはじめ、月夜の砂漠を歩くラクダ隊、青いスカーフを巻いたシリアの女性などの作品が並んでいる。ペルシャ陶器は23点あり、金属のように輝く「ラスター彩」などを紹介している。
31歳で館長を務める福田晃子さんは「展示作品からシルクロードの雰囲気を感じ取ってほしい」と話している。
午前10時~午後4時半。木曜休館(祝日の場合は前日)。高校生以上700円、小中学生200円。問い合わせは、同館電話0465(43)6783。
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