鎌倉に新たな“聖地”誕生? tvkなどで放送中のアニメ「セイクリッドセブン」の舞台・鎌倉由比ガ浜中央商店街に、アニメファンが集まり始めている。スタンプラリーや関連商品の売れ行きは好調で、作中に登場したラーメン店にもファンが続々。登場キャラクターを模した鎌倉彫作品も登場した。同商店街は予想以上の反響に驚きながらも「アニメを見て訪れる若い人たちにも、商店街だけでなく鎌倉全体のいいところを見ていってほしい」と期待を込めている。
セイクリッドセブンは、鎌倉や三浦エリアなどを舞台とするアクションヒーローアニメで、7月から放送開始。
同商店街は、アニメ視聴者が多いと思われる若年層にアピールしようと、今年1月からセイクリッドセブンのプロモーション会社などと連携し、実在する店がアニメに登場するなど、番組と連動した地域活性化を企画してきた。
放送開始後の8月半ばから、商店街内の酒店「中丸商店」をアンテナショップとして展開。関連グッズを売り出したところ、番組にちなんだストラップやサイダーなどが好評。番組のラベルを貼ったサイダーは、約1カ月で例年の倍以上となる450本ほどを売り上げた。
番組に登場した「ラーメン一閑人」に訪れたファンからは、「登場キャラが座った席で食べたい」といった声も出たという。「反響の大きさに驚いている」と同商店街の増永聖(きよし)副理事長。
今月2日からは「鎌倉大仏殿の鬼瓦」と称する設定で登場するキャラ「鬼瓦」の鎌倉彫作品も登場。縦約35センチ、横約25センチで、伝統鎌倉彫事業協同組合のメンバーが手掛けた本格的な作品。作中で登場キャラが鬼瓦修復のために訪れる鎌倉彫・寸松堂に展示されている。
千葉県八千代市から“聖地巡礼”に訪れた村田洋さん(41)は「番組は面白くて毎週見ている。こうした取り組みは地元経済も活性化させるのでいいと思う。ついでに海も見に行こうかな」と話した。
企画は9月末までの予定という。
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